「梅田映画劇場」地階にあった本格洋酒専門の店「サントリーバー総本店」の経木のマッチです。
「梅田映画劇場」は1937年に開館し、1949年に「梅田劇場」と改称、1978年に閉館したそうです。現在、複合商業施設「HEP」となった「北野劇場」の側にあったようです。
「梅田映画劇場」には地下劇場もあったそうです。
東宝株式会社の資料によると、”1944年3月5日 東京宝塚劇場、日劇、有楽座、帝国劇場、北野劇場、梅田映画劇場が政府より向う1年間の閉鎖を命じられ”、「梅田映画劇場」は1945年9月13日に再館しています。
さて、マッチ箱に貼ってあるマッチラベルに”OSAKA UMEDA AMUSEMENT CENTER”と印刷されていることに気がつきました。
これは松竹系の劇場が多かった「ミナミ(道頓堀や難波周辺)」対して、東宝系の劇場の基盤を「キタ(梅田周辺)」に作り上げたという意味だと思います。
シネマ・コンプレックスの原型みたいなものでしょうか?
“本格洋酒専門の店”というタイポグラフィーが素敵なマッチですね。