“アメリカからやってきたアイスクリームの専門店 ダンクルアイスクリーム”
ダンクルとはジョセフ・リー・ダンクルのことで、彼が設立した会社がアイスクリームの製造・販売を手掛ける「ローリードール」でした。
「ステラおばさんのクッキー」で有名なステラおばさんの甥にあたります(「アントステラ」社の前身でもある)。
ブックマッチにはチェーン店として「五反田」「赤羽」「田無」「新所沢」「千葉」「池袋」「浜田山」の各店舗の名前があります。
かつては「西友」がサポートしていたのでしょう。
イタリアを代表するパスタブランド「ブイトーニ」の日本で販売権は複雑で、このブックマッチを置いていたPASTA HOUSE “BUITONI”と関係があるのかないのかも定かではありません。
ブックマッチの裏面には「翼を持ったライオン」が描かれています。
池袋店は「西武百貨店8階」、渋谷店は「西武百貨店A館8階」、津田沼店は「津田沼パルコ6階」だったということになりますが、web検索のいくつかを辿っていくと、東京・世田谷区八雲にかつて「パスタバール・ブイトーニ駒沢店」あるいは「レストラン・ブイトーニ駒沢店」という店があって、1983年に放送が始まった山田太一原作・脚本の「ふぞろいの林檎たち パートI」のロケ地に使われたとありました。
「津田沼パルコ」は1977年7月から営業を開始しましたが、2023 年2月末をもって営業を終了することが決定しているんですね。
“唄ごころ・味ごころ「MAISON de FRANCE(メゾン・ド・フランス)」”
“メゾン・ド・フランス”は「ビストロ、カフェ・レストラン、カフェ」、”卵と私”は「ビストロ、カフェ・レストラン、ケーキサロン」。
“卵と私”なら知っている。”卵と私”は現在、日本レストランシステムズが経営している。
「ホワイティ梅田」にある”卵と私”で、ふんわりとした羊毛布団ような卵がのったオムライスを何度か食べたことがある。
“メゾン・ド・フランス”のことは知らなかったが、”卵と私”は姉妹店だったのか。
頭薬は青色で側薬(マッチストライカー)部分もやや青みがかっている。
ブックマッチを広げると”自由が丘メルサ、銀座メルサ、横浜そごう、船橋そごう、丸井錦糸町、本厚木ミロード、名古屋名鉄セブン、金沢丸越”などに店舗があったことがわかる。
“メゾン・ド・フランス”の”卵と私”もシャンソン歌手の石井好子のお店だったそうだ。
石井好子の2011年の著書「東京の空の下オムレツのにおいは流れる(河出書房新社)」に”卵と私”が出てくるらしい。
そんなわけで、ブックマッチの表側に印刷されている女性は石井好子の姿ということになる。
* blog内、全て敬称略です。