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パトリック・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と燐寸

パトリック・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と燐寸

昨日、島根県出雲市雲市のマッチを紹介した続きでもある。

パトリック・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が来日後初めて著した”Glimpses of unfamiliar Japan”というタイトルの作品集は日本では「知られざる日本の面影」、「日本瞥見記(にほんべっけんき)」と訳されている。
直訳すると「なじみの薄い日本を垣間見ること」となる。
1894(明治27)年に”Houghton, Mifflin(ハウトン・ミフリン)”社から出版された。

この本には島根県松江・出雲地方の印象が綴られており、

”少量のホクチを火打ち石の上にのせて、火打ち金を四、五たび打ち、その火をホクチに移してプスプスいぶらせ、それを炎が立つまで吹く。そしてその炎で、ツケギに火をつけ、その火で神様と御先祖の御灯明をともすのである。(訳:平井呈一)”

“そんなわけだから、安全マッチがこの神々の国へはいってくるまでには、あらかじめそこに、特別な心遣いを要したのである。(訳:平井呈一)”

と「安全マッチ」が神々の国・島根県で普及に至るまでの話が描かれている。
マッチに関する記述部分はある程度の長さがあるので、数行引用したが、最も重要な部分は引用していない。