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モノ 雑文

そのまま少しお待ちいただけますか。

どこで順番が消えたのか、待ち行列の異常が生じたのか、そもそも僕がその中に組み込まれていたのかどうかもあやしいものだが、さっぱり呼び出されず、予約の時間をどう見直しても過去と言えるくらい、名前を呼ばれることをある種の決意をもって待ち続けて、診察時間のはるか外側で診察室に呼ばれる。
本当にあったことなのか、それとも断片的な夢のひとつだったのか、僕の捏造された記憶なのか、もうわからない。