


“輸入品を凌駕する国産最高のコスモス・ブランデー”と小さく印刷されています。
胸元に赤いコサージュかブローチを付け、”コスモス・ブランデー”を注いだブランデーグラスを片手に優雅な時を過ごす女性(?)が描かれています。
かつて、山梨県山梨市にワイン、焼酎、ブランデー、ウイスキー、ウォッカ等をつくる「太平醸造株式会社」という会社がありました。創業は1947(昭和22)年です。
1972年に社名を「サントネージュワイン」とし、その後、「アサヒグループホールディングス株式会社」の完全子会社となります。
その経緯についてはアサヒグループホールディングス株式会社公式サイト内の[ サントネージュワイン ]のページに書かれています(2021年7月16日現在)。
また、J-STAGEに登録されている”山梨のブドウ酒(山田 正一、日本釀造協會雜誌、1959年54巻1号、発行日: 1959/01/15)”に”コスモス・ブランデー”は「太平醸造株式会社」 がつくり、「明治屋」が販売しているという内容の資料があります。
経木のマッチ箱に貼ってあるラベルにもそのように印刷されていますね。
横浜には「太平グリル」という店を出していたそうです。
ブランデーを飲みたくなりますが、僕はもう優雅で上質で洗練された時間とは無縁なので、くっきりと冷え切った、たっぷりの水にレモンを搾った大きめのグラスを片手に今日はこれでおしまい、ということにします。