


“アイロンのいらない 縮まずしわにならない 美しい純綿高級服地”
“Crease-resistant 100% Cotton”つまり「シワになりにくい100%コットン」として開発された「クレビ レジトン(Kurebi Resiton)」の広告マッチです。
「レジトン(Resiton)」は”resistant”の”resi-“と”cotton”の”-ton”を組み合わせて命名されたのでしょう。
“クレビ(Kurebi)”とは「呉羽紡績」のこと(あるいは呉羽紡績の製品の名前)。
創業は1929(昭和4)年、1966(昭和41)年に「東洋紡績(現:東洋紡)」と合併しました。
「呉羽紡績30年:1929-1959 呉羽紡績株式会社 編集:社史編集委員会、発行:1960年」という500ページを超える社史があって、いくつかの大学図書館が所蔵しているのですが、神戸近隣の大学だと在学する学生しか閲覧できないという壁にぶつかって、「呉羽紡績」誕生の地である富山県内の図書館へ問い合わせ、調べていただいたのですが、「レジトンについての記述は見つけられない。社史に載る写真の中に見つけられるかもしれない」との回答をいただきました。
綿素材のシワを伸ばすのって面倒ですよね。シワをめぐる綿素材の戦いの歴史は長かったのだと思います。
僕はパリッと糊のきいたシャツは好きではないので、シワにはとても寛大です。
最近は衣類スチーマーも売っていますし、自宅で洗うことのできるスーツも登場していますね。