“千日前の千日堂 甘党フアンの千日堂
食堂百貨の千日堂へ 行こうじゃないか
味はとびきりおいしくて 何でも安い
だから毎日毎晩 千日堂へ行く”
僕は小学生の頃からAM放送を聴かなかった。今でもほとんど聴かない。
でも、まだ大阪のことは小学校か中学校かで教わる程度のことしか知らなかった時代に、家のどこからか、誰かの家からか、誰かの家で、AM放送で「千日前の千日堂」のCMが流れてくるのを僕は聴いた。
1950年から1980年代に神戸・大阪で育った人であれば、聴けばわかる。歌詞さえ覚えていれば曲に合わせて歌うこともできるだろう。
大阪・千日前に”食堂百貨”と呼ばれた「千日堂」という総合レストランがあった。スッポン鍋が名物だったように入口には「スッポン太郎」と呼ばれる像が建っていたという。
「千日前の千日堂」は2001(平成13)年に閉業している。2021年4月3日の時点では「ビックカメラ なんば店」に近い場所だったそうだ。
僕が”千日堂”でもらったものではないが、「641」という市内局番時代のマッチ箱をたるみ燐寸博物館の寄贈された多くのマッチ箱の中に見つけた。