一昨日の幾何学的図形

一昨日の幾何学的図形

耳にする機会も遠い過去のどこかだったと思っていたのです。
とても丁寧に答えたかったのか、すごく曖昧にしたかったのか僕にはわかりません。
急いでいる僕はその続きを聞くこともなく、ふたりのそばを通り過ぎたのです。

「よく知ってたなぁ」とちょっと感心するようにスーツ姿の男性のひとりが言いました。
「いや、たまたまねぇ、知り合いの知り合いの知り合いの知り合いが…」とスーツ姿のもうひとりの男性が返します。

知り合いの知り合いの知り合いの知り合いが僕でないことは確かです。