2012年4月29日のblog「太陽の休眠/未来のことなんて誰にもわからないんだ」にも書いた朝になれば空に浮かび、夕刻、名残惜しく山や水平線の元に消えていく太陽に関して、2012年5月21日に観測される「金環日食」を前に、2012年5月17日の朝日新聞大阪本社版朝刊に”太陽も「スーパー爆発」!?”という記事を見つけた。
なにやらすごい危機感をもって読んでしまう「通信障害など懸念」と見出しを含めて、専門知識のない僕はこの解析結果をうまく処理できなかった。
そこで、すこしばかり調べてみた。
スーパーフレアは、放出されるエネルギーが太陽フレアのうち最大級のものの10から100万倍に達し、”もしも太陽がスーパーフレアを起こせば、その熱は「真冬を真夏に変えてしまうほど」であるほか、荷電粒子が地球の超高層大気にぶつかれば、たちまちオゾン層が消滅して、地球上の生物は数か月のうちに絶滅してしまうだろう”とルイジアナ州立大学の天体物理学者のチームが語るが、「そもそも太陽ではスーパーフレアは発生しない」という。
彼らが唱えている一般的な説によると、スーパーフレアの発生には、「ホット・ジュピター説」というものがあって、僕が大ざっぱに書くと、スーパーフレアを起こす恒星のそばには大きな惑星が必要という内容らしいのだが、今回のこの解析がこの「ホット・ジュピター説」を覆すということのようだ(間違っていたら、ごめんなさい)。
今回の記事の内容は”太陽にきわめて似通っている複数の恒星が、およそ100年に1度、破壊的なスーパーフレアを起こして、近くの惑星を壊滅させるような放射線と高エネルギー粒子を発している”、”恒星の周囲には、ホット・ジュピターは1つも見つかっておらず、このことはホット・ジュピターがスーパーフレアに関与する例が少ない”という。
つまり、太陽に一番近い水星が太陽に大きく接近しなくても、太陽でもスーパーフレアが起こりえるということらしい。
その時期がいつなのかはわからない。まだ、議論の余地を残している。
なにを気にするかは別問題として、世の中にはわからないことはいっぱいあるし、何が正しくて何が間違っているかなど単純な基準では判断できない。知らないことだって、僕にはおそらく人の何倍もある。
今日2012年5月18日の神戸の空は青く、陽光も申し分なく、白い雲が気持ちよく、湧き上がっては消えていった。
明日、晴れるといいな。