“三十一年四月一日より医薬分業になります”
“診察をうけると必ず医師から処方箋が出る 処方箋の調剤は専門の薬局へ”
“クスリは調剤師に… 病気は医師に…”
1956(昭和31)年4月1日に医薬分業制度が法制化実施されました。その時のマッチ箱に貼られていたラベルだと思います。
この頃に木をうすく紙のようにけずった経木のマッチ箱がまだ流通していたかどうか定かではありません。
これをきっかけに薬局の広告マッチが増えていったのでしょう。今は薬局で広告マッチを見ることはないですね。
さて、僕の子供の頃の記憶では病院へ行くと診察後、院内の薬局でクスリを受け取っていたように思うのです。一カ所で完結。
「公益社団法人 日本薬剤師会」の公式サイトにある「日本薬剤師会のあゆみ」を見ると、
“ただし多くの例外規定か付されたため,医薬分業は国民の間に定着しなかった”
とあります。
「多くの例外規定」については僕にはわかりません。今でこそ多くの院外薬局を見かけますが、当時は広く浸透しなかったんでしょう。
ところで、兵庫県神戸市ではソニーが開発した電子お薬手帳サービス「harmo(ハルモ)」を導入しているそうですが、僕はまだそのシステムに出会ったことがありません。
神奈川県川崎市、神奈川県横浜市、埼玉県さいたま市、滋賀県全域、大阪府豊中市、北海道札幌市手稲区の薬局でも導入されているようですね。
スマートフォン向けには多くの「おくすり手帳」がアプリケーションとして提供されているようですが、スマートフォンを持たない僕は紙媒体の「おくすり手帳」です。
まあ、そういったこととは異なるところで、この古いマッチラベルのイラストに強く惹かれてしまうのです。
復刻版を作ったら、どこかの薬局で飾られたり、配られたりするかな、とも思ったりしています。
認知機能障害の改善に「回想法」として。