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モノ 雑文

終わらない「赤ずきん」の話

6歳の娘と4歳の息子たちを寝かしつける際に音楽を聴かせる。

時には絵本を読んであげる。
生まれたときからずっとそうしてきたので、そして僕にだって読みたくない絵本もあるので、それらには僕によって即興的に話が加えられる。
そして時々、僕は絵本や童話を発展させた、まったく別の話やそのときに思いついた物語を聞かせる。

「パパ、違うよ」と子供たちが言う。まあ、そんな話を聞かせられても困るよな、って僕も思う。

「赤ずきん」は永遠に終わらない。おばあさんの家にはたどり着かないし、森の中をさまよい、ハロウィン・パーティに参加し、鬼が島へ行く。動物園にも行く。「赤ずきん」の話はおばあさんの家から始まる。オオカミは時々出てこない。

「桃太郎」は決して強いわけではなく、鬼が島で1度負ける。おばあさんは川へ洗濯に行かない。

とおいとおい昔から、お山の向こうに月の里がありました。お月様はいつもそこへ帰ります。ある夜…。

そこに教訓はない、たぶん。