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歯磨剤

「歯磨剤」と書いて「しまざい」と読むのだけれど、「歯磨剤」なんて言葉は使わない。少なくとも僕は。
僕は「練歯磨き」ともあまり言わないと思う。名残としての「粉」という字が使われる「歯磨き粉」と言うことが多いと思うのだけれど、名残と言っても僕の知らない時代の名残ですね。

今、一般にどのような名称が定着しているのか僕にはわからないし、「薬用ハミガキ」と宣伝されることが多いと思うのだけれど、液体の「歯磨剤」も存在する時代に、実態とズレてまで「歯磨き粉」という名前が一般的に用いられているのも不思議な気がする。
「ハミガキ」とカタカナ表記にするのは歯を磨く動作自体を意味する「歯磨き」と区別するためだと思うのだけれど、まあ、おおよそにおいて、メーカーが決めた販売名(ブランド名)で呼ぶことが多いように思う。

「ハミガキ」(名詞)、チューブに入ったペースト状の薬品(「…(を)する」の形で、サ変動詞「する」をつけて、「歯を磨いてきれいにすること」。「ハミガキ」という名詞の動詞化)。

と国語辞典に載る時代がくるのかどうか、僕にはわかりません。

さて、僕の家にあるペースト状でチューブに入った「歯磨剤」なのだけれど、昨夜、使おうと蓋をひねると、液状化していて、歯ブラシの上に流れ出します。
昨夜、僕が使う前に4歳の双子の息子たちがヒソヒソ声で話しながら何やらやっていたのは、この「歯磨剤」のチューブに水道の水を入れて遊んでいたからのようです。でもこれくらいのことでは怒ったりしません。

2013年3月にはレコードプレーヤーのターンテーブルの上で、LPレコードとともにタカラトミーのミニカーが3台回転していたくらいですから。