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“わたせせいぞうの世界展”

"わたせせいぞうの世界展"
JR神戸線に乗っていて、僕が見上げた先に”The 40th Anniversary わたせせいぞうの世界展 – ハートカクテルからアンを抱きしめて -“という中吊り広告を見つけました。
2014年5月29日(木)から6月22日(日)までJR「京都」駅すぐそばにある”美術館「えき」KYOTO”で開催されます。
いえ、もう既に始まっていますね。

僕の手元で大切に保管されているのは「僕のオールディーズはオールカラー(竹書房、1985年)」、「ラスト キッス(角川書店、1992年)」、「チョーク色のピープル(1987年、角川書店)」なのだけれど、どうしてこの3冊が僕に最も近い場所にあるのかちょっと謎です。

大学3、4年生の時に、同じゼミの友達にわたせせいぞうのことを教えてもらわなければ、僕はわたせせいぞうを知らないままに過ごしていたかもしれないと思う。

僕はその頃から退屈な講義の時間つぶしに少しずつやや短めの文章の塊を書き付けていたので、それを覗きこんで読んだゼミの友達が「わたせせいぞうのような作品」を書けばいいんだよと教えてくれたのですが、僕は「モーニング」といった週刊漫画雑誌は読まなかったので、「ハートカクテル」なんて全く知らなかった。
そういうわけで、大学生協で「ハートカクテル」を買ったことを覚えているます、はっきりと。

僕が当時書いていた文章の断片はわたせせいぞうの描く世界に似ているとその彼は言って、まとまった文章にすれば、見栄えがするかもしれないと思ったのでしょう。
そんな世界に憧れはしたけれど、当時、僕には付き合っている女のコはいなくて、しかも今も変わりないけれど、おしゃれでもありませんでした。
そして友達のアドバイスは失敗に終わったということにしておきます。

当時買った「ハートカクテル」はすべて実家の湿っぽい納屋で眠っていることを思うとかなり悲しいのだけれど、実家に帰ったら読み直してもみようかと思っています。

* blog内、全て敬称略です。