Stabilizers/Tyranny

2013年4月21日のblogで書いたSteinberg Japanノイズ除去ソフト「CLEAN 4.0」でCD-DA化したアナログ音源の中に、「Stabilizers」というバンドのアルバム「Tyranny」というものがあります。

最初の音源は新宿にかつて存在していたレンタルレコード店(未だに店名を思い出せないでいる)で借りたLPレコードで、「dbx」というノイズ・リダクションを使ってカセットテープに録音していました。

1. Tyranny
2. (If I) Found Rome
3. I Don’t Need The Pain
4. Now I Hear You
5. One Simple Thing
6. Underground
7. Does Your Love Lie Open
8. A Place To Hide
9. You Pull Me Down

という9曲が収められた、1986年にリリースされたアルバムはシンセサイザーとプログラミングを用いた、まさに1980年代の、そして当時としてはファッショナブルなサウンドであるわけですが、いくら待ってもCD化されたという情報が僕には入ってきませんでした。

リード・ヴォーカルは Dave Christenson 、ギターとキーボードとそのプログラミングは Rich Nevens が担当しました。

さて、CD-DA化も終わって、音楽の世界ではかなりの歳月がさらさらと、そして僕の世界ではかなりの時間がゴトゴトと、そしてゴタゴタと動いていくうちに、1990年にCDが発売されていたことに気がつきます。

バンドとしての活動時期は1981年に始まり、1991年頃に終わっているようです。
2ndアルバム以降は公式には存在しません。

発売されたCDも今では入手が困難で、入手できるとしてもかなりの高額ということで、僕はアナログ音源に手を加えて好みのサウンドにしたCD-DAで我慢することにします。
最初の音源であるLPレコードにお気に入りの曲である1曲めの”Tyranny”からかなりのクラックルノイズとクリックノイズがあって、ソフトウェアでかなり除去したものの、相変わらず、悩まされるのだけれど、このアルバムは僕の好みに合っている。

おおよそ10年に渡る音楽活動の中で、たった1枚リリースされたアルバム。
日本で、このバンドのLPレコード、あるいはCDを手にした人はいったいどれくらいいるのだろうかと考えてしまうのです。

* blog内、全て敬称略です。