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5月が僕を拒む

5月が僕を拒む

2013年も5月を迎えたのだけれど、すんなりと僕を受け入れてくれたわけではない。

僕は気がかりで気持ちが落ち着かず、お互いにかみ合うように配列されているはずのファスナーの部品同士がぴったりと合うことを拒むように、5月が僕に拒否権を押し付ける。

うまく5月に滑り込むことができるかどうか、余裕もほとんどなく、1か月単位のカレンダーの1枚がめくられた。

公園や社寺によく見られる「クスノキ」が黄緑の小花をつけ始める頃。
古い葉は茶系に色を変え、落下し、緑の葉は揉むと良い香りがする。

隙間から忍び込むように僕は5月に入り込む。
よろしくね、31日間。