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光の記憶、影の記憶、そしてアンリ・デュティーユ

光の記憶、影の記憶、そしてアンリ・デュティーユ
フランスの20世紀を代表する作曲家であるアンリ・デュティーユ(Henri Dutilleux)の「時間の影(The Shadows of Time)」は小澤征爾の委嘱により作曲された1997年の作品。

1. 時間の影/ 時間
2. 時間の影/不吉な大気の精
3. 時間の影/影たちの記憶「アンネ・フランクと世界中の子供たち、その無垢なる魂に」間奏曲
4. 時間の影/光の波
5. 時間の影/蒼いドミナント?
6. 時間の影/拍手

という6曲、約21分の小作品。

クラシック音楽のライブ録音盤やFM放送で聴く演奏会の終了後に時々収録されている「拍手」に僕は「雨音」を連想する。
6曲目の「拍手」は本当に「拍手」だけなのだけれど、それは「雨の降る音」に似ている。
今日、改めて聴いてみた。

「アンリ・デュティーユ」は「アンリ・デュティユー」と表記されることもあるのだけれど、このCDとは別にもう1枚、デュティーユの作品のCDを持っているはずなのに、思い出せないし、見つけることができない。

今日の垂水に降り注いだ光は何を記憶し、その光によってできあがった影は何を記憶したのだろう。
時間に影があるとすれば、それはどのようなものなのだろうか?

今日、2013年5月23日の朝日新聞大阪本社版(朝刊)に「22日、パリで死去、97歳」と彼の逝去記事が載った。
さよなら、アンリ・デュティーユ。

* blog内、全て敬称略です。

「光の記憶、影の記憶、そしてアンリ・デュティーユ」への1件の返信

僕の記憶に留まっていたCDの表紙の画像から、見つからない1枚をwebで見つけました。
「Dutilleux : L’Arbre des songes – Tout un monde lointain」というタイトルで「Henri Dutilleux」と「Charles Dutoit」の2人の作品を収めたCDです。
どんな曲だったか思い出せないけれど…。

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