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通信障害/太陽の乱心

通信障害/太陽の乱心
“毎日繰り替えされる日の出は確率的事象ではない。日の出は、いついかなるときも、あくまで宇宙空間における太陽と地球の相互位置関係によって決定される。この因果のメカニズムを理解さえすれば、明日も、あさっても、しあさっても、太陽が昇ることを確実に予言できる。そればかりではない。日の出の正確な時間さえ予知できる。わたしたちは日の出の時間を推測するだけではなく、あらかじめ知るのである。下方に流れるという水の性質も確率的事象ではない。この性質は、一定不変と考えられる地球の引力の結果である。しかし、因果律が役に立たず、確率に助けを求めなければならないような領域はたくさんある。”

1975年に発表され、日本ではサンリオSF文庫から1980年に翻訳刊行されたロバート・シルヴァーバーグの長編小説「確率人間(翻訳:田村源二)」にそのような一節がある。

今日の神戸の街はまだ明るいうちはもう夏の日を思わせる暑さ。
僕たちはもう、日の出の正確な時間をあらかじめ知っている。
その”明日も、あさっても、しあさっても”地上を照らすであろう地球からおよそ1億5,000万km離れている太陽で爆発。

「太陽でスーパーフレアは起きるのだろうか?」とblogに書いたのはほぼ1年前の2012年5月18日

2013年5月13日から15日までの間に、「Xクラス」と呼ばれる通常の100倍以上という太陽フレアが、すでに4回発生している。
その影響なんて、僕にはないはずなのだけれど、今、僕は「通信障害」状態。
“Hello! Hello!”

今後2週間かけて今回のフレアを起こした黒点は太陽の端から太陽の正面を横切っていく。