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おそらく「幻日」、そして4月としては最後の木曜日

おそらく「幻日」、そして4月としては最後の木曜日(おそらく「幻日」)(1) おそらく「幻日」

おそらく「幻日」、そして4月としては最後の木曜日(日没)(2) 2013年、4月としては最後の木曜日の夕景

太陽と反対側に浮遊している水滴がプリズムの役目を果たして、入射した光がその水滴の中で屈折と分光によって生じる現象が「虹」だし、太陽の上方の離れた空に虹のような光の弧ができる現象が「環天頂アーク」だから、4月としては最後の木曜日の18時頃、西の空に現れた縦に弧を描く虹のようなモノはおそらく「幻日」というのでしょう(間違っていたら、ごめんなさい)?

そして陽が山の向こうに完全に沈むと、青みをかろうじて維持しようとする空は飛行機が描き出した線やねじれたような雲やオレンジ色系に染まった左右に横切る線や柔らかく拡散する雲を描き直し、色を変えていきます。

来週中には5月になりますね。

僕のココロとは正反対に、窓から陽光が差し込むとカラダが熱くなる夕刻を備え持った1日が、ようやく、終わろうとしています。

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「ミックスジュース」

「ミックスジュース」/みっくちゅじゅーちゅ

紅茶以外の飲み物を何か注文しなければならない場合、僕は「グレープフルーツ・ジュース」を注文する。
「グレープフルーツ・ジュース」がなければ「ミックスジュース」を注文する。残念ながら「グレープフルーツ・ジュース」があっても「ミックスジュース」がない場合の方が多いのだけれど。

この写真にあるのは「株式会社日本サンガリア・ベバレッジカンパニー」のミックスジュース。正式名称は「大阪生まれのフリフリ・みっくちゅじゅーちゅ」。喫茶店のミックスジュースの味を忠実に再現した190g缶。20%混合果汁入り飲料でオレンジ、りんご、パインアップル、もも、バナナ、乳製品、砂糖、ハチミツ、卵等を原材料としている。

まれにしか飲むことはないけれど、時々飲みたくなるお気に入りの「ミックスジュース」である。

サンガリア推奨の「おいしい飲み方」は

1. ひーんやり/よく冷蔵庫で冷やして
2. フリ フリ フリ/よく振って
3. ごく ごく/お飲みください

とある。

システムエンジニアとして帝国ホテル大阪の近くに支店があったユーザーに頻繁に訪れていた頃、昼食や仕事が終わってから、そのユーザーで僕を良い意味で可愛がってくれていた女性社員3人に帝国ホテル内のカフェレストランやロビーラウンジに連れて行ってもらった。僕がお金を支払うこともあったけれど、大抵は支払ってくれた。

僕が「ミックスジュース」を頼むと、3人にいつも「お子ちゃま」って言われてたな。
ミックスジュース、好きなんだよね、僕は。

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トラブル対応

トラブル対応

システム・エンジニアとなることを期待されて入社した会社に属していた頃、COBOLというコンピューター言語でプログラムを組めるようになり、世界を動かしている産業のシステムの概要がまあこんなものだろうとわかってくると、システム構築のためにプロジェクトに加わる。
そして、流通・製造・金融・品質管理等の専門知識を得ると、すぐにではないけれどプロジェクトの大きさを問わず、プロジェクトを率いる立場に籍を置く。

しかし、僕の場合、この道を歩んでいかなかった特殊な例でもある。
いくつかのプロジェクトの元、COBOLというコンピューター言語でプログラムを組んだことは確かだけれど、僕は入社した頃から先輩のシステム・エンジニアに連れられて、大型汎用機でシステムを動かすためのプログラムの不具合を修正する作業を行っていた。

PTF(ピー・ティー・エフ/Program Temporary Fix)と言って、ソフトウェアの個々の問題に対処する「個別PTF」や「個別PTF」を集めて1つにまとめた「グループPTF」やある時点までのPTFを蓄積した「累積PTF」などがあって、これは大きな磁気テープで供給された。
定期的にPTFを適用すればいいかといえばそうでもなく、そのPTFを適用することによって生じる問題点を事前に調べだし、「個別PTF」「グループPTF」「累積PTF」のどれを適用するか決めなければならなかった。

そして、現地に行って、業務終了時から、システムのバックアップを行い、夜間や休日にPTFを適用し、不具合がなくなるか、既に導入したシステムの他の部分に影響がないか、チェックする。
僕は主にそんな作業を任された。

もちろん、事前にチェックしても、PTF適用後の再起動時の瞬間は鼓動は早くなり、息苦しいほどの緊張を持ってディスプレイに流れていくメッセージに「エラー」がないかどうか見つめる。

再起動しない場合もある。システムに何らかの問題が生じる場合もある。
そんなときは原因を追求すべく、ログを出力し、バックアップからシステムを復元し、ログを持ち帰り、メーカーに問い合わせる。
大型汎用機に携わっていた頃、僕のボスには大変お世話になった。

大阪に転勤後、そんなこんなで、僕はパーソナル・コンピューターが導入されても、OSの不具合や、ハードディスクの障害やネットワークのトラブル対応に強いエンジニアとなる訳だけれど、これは会社にとって何の利益にもならない孤独な作業となる。大型汎用機の時代とは異なる。

今、このblogを不運にも読んでるみんなさん自身にも問いかけて欲しいことなのだけれど、ユーザーの立場からするとトラブル対応にお金なんて払いたくないわけで、僕は会社にとって何の利益も生み出さない。
しかしながら、ユーザーとしてはトラブル対応を迅速に行ってくれなければ、19分後の作業だってできないし、その日の作業だって、日付が変わるまでに終えることができない。

現場で対応し、組織の中枢から遠く離れた部分で作業してきた僕のような人たちは多く存在する。
そして多くの場合、そんな僕らよりはるかに地位が上のボスたちは現場に足を運んだりしない。
彼らはアルコールのねっとりとした時間に取り込まれるか、ゴルフという競技を優雅に参加するか、のんびりとタバコをくわえてテレビを観たり、豪華なクルマを走らせ、僕の見知らぬ異性とベッドを共にしていたりする。

“フィナティーはかぶりを振った。「医者はおれをまんなかへひきもどそうとするだろう。ところがこっちは落っこちさえしなけりゃ、できるだけ縁に近くでがんばっていたいんだ。縁にいると、まんなかでは見えないいろんなものが見える」うなずいて、「夢にも思わないようなものが見える – 縁にいる人間が、それを最初に見るのさ(カート・ヴォネガット・ジュニア「プレイヤー・ピアノ」、翻訳:浅倉久志、1952年、早川書房)」”

トラブルが解決すると、ユーザーは僕にいつも優しく接してくれた。そんな僕は”まんなかでは見えないいろんなものが見え”た。

* blog内、全て敬称略です。

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千枚の葉

千枚の葉

「ミルフイユのようにいくつもの物語が重なり合うんだけれど、全然甘くないんだよ」と誰かが言う。薄切りの肉や魚や野菜の重なりをなす料理についても「ミルフイユ」という表現は使うので、ここで使っている表現は、パイ生地が何層も重なったフランス菓子を意味する。

僕が書く物語にはいくつもの重なりも、平織りの綿織物のような糸の交差すらない。それは僕の別の物語とは全く異なる時間と空間の中で展開されるからなのだけれど。
どちらの物語にも「必然」はない。

あるのは「錆」と「有刺鉄線」と交差することのない「螺旋階段」。

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Steinberg Japanノイズ除去ソフト「CLEAN 4.0」とONKYO「SE-U33HUB」/アナログ音源のCD-DA化

Steinberg Japanノイズ除去ソフト「ClEAN 4.0」とONKYO「SE-U33HUB」/アナログ音源のCD-DA化

僕は大学生の時からシステムエンジニアとして働いていた最初の数年まで、レンタルレコード店で借りたレコードはカセットテープに録音していて、その数は500本前後だったと思う。時代の流れによって、LPレコードに変わってCDは登場したものの、再生機器は革命的変遷をたどっていくなどと僕は考えもしなかった。

再生機器であるレコードプレーヤーの生産縮小、ミュージシャンがリリースするレコード音源よりCD音源の増加、「dbx」という規格のノイズ・リダクションを搭載したカセット・デッキの生産終了は僕にとって、レコードやカセット・テープなどのアナログ素材をCD化する以外に選択肢がなくなった。

もちろん、持っているすべてのアナログ音源をCD-DA化する必要はなくて、新たにCDを買い直したり、レンタルCDショップで借りたりすればいいので、約500本もカセット・テープの音源を膨大な作業と時間をかけて、CD-DA化することがなくてよかったと安心したものの、どうしても現在、入手不可能な音源もある。
どういう理由で、CD化されないのか僕にはわからないのだけれど、結構そういうのがある。

僕はONKYO「SE-U33HUB」でアナログ音源をパーソナル・コンピューターに取り込み、Steinberg Japanの「CLEAN 4.0」というノイズ除去ソフトウェアを使っている。
公式な対応OSは、Windows98/98 SE/Me/2000/XP。

PC内に取り込んだ音源をヘッドフォンで聴きながら、「クラックルノイズ」「レコードノイズ(溝のトレース音)」「テープ・ヒス・ノイズ」「固有ノイズ」「レコード低域ノイズ」を除去し、位相調整機能や、ラウドネス増強、8バンドのイコ ライザ、ピッチ調整機能などで微調整して、自分の好みのサウンドに加工してCD-DA化する。

使い慣れるまで試行錯誤はあったけれども、比較的安価だったし、僕としては気に入ってるソフトウェア。
残念なことにこの「CLEAN 4.0」というソフトウェアはヤマハ株式会社がSteinberg Japanを傘下におさめた後、サポートの移行は行われたものの、しばらくして、販売が終了し、後継バージョンは存在せず、サポートも終了している。