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4月、空に浮かぶ冷たい月

4月、空に浮かぶ冷たい月

「月を撮っているの?」と山陽電鉄「垂水駅」前で年配の女性に話しかけられる。
「そう」と僕は答える。怪しい人ではありません、と心の中で。
「自然が好きなの?それとも写真を撮ることが好きなの?」
写真を撮ることが好きかどうかは僕にもわからない。自然を撮るより、無機質なモノに意味を与えほうが好きなのだけれど、話が長くなりそうなので、曖昧に言葉を返す。
「さっきまで、赤い月だったんだよ」と彼女は言う。
残念だけれど、それは見逃したね。

太った冷たい月が空に浮かぶ。今夜は満月?