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Steinberg Japanノイズ除去ソフト「CLEAN 4.0」とONKYO「SE-U33HUB」/アナログ音源のCD-DA化

Steinberg Japanノイズ除去ソフト「ClEAN 4.0」とONKYO「SE-U33HUB」/アナログ音源のCD-DA化

僕は大学生の時からシステムエンジニアとして働いていた最初の数年まで、レンタルレコード店で借りたレコードはカセットテープに録音していて、その数は500本前後だったと思う。時代の流れによって、LPレコードに変わってCDは登場したものの、再生機器は革命的変遷をたどっていくなどと僕は考えもしなかった。

再生機器であるレコードプレーヤーの生産縮小、ミュージシャンがリリースするレコード音源よりCD音源の増加、「dbx」という規格のノイズ・リダクションを搭載したカセット・デッキの生産終了は僕にとって、レコードやカセット・テープなどのアナログ素材をCD化する以外に選択肢がなくなった。

もちろん、持っているすべてのアナログ音源をCD-DA化する必要はなくて、新たにCDを買い直したり、レンタルCDショップで借りたりすればいいので、約500本もカセット・テープの音源を膨大な作業と時間をかけて、CD-DA化することがなくてよかったと安心したものの、どうしても現在、入手不可能な音源もある。
どういう理由で、CD化されないのか僕にはわからないのだけれど、結構そういうのがある。

僕はONKYO「SE-U33HUB」でアナログ音源をパーソナル・コンピューターに取り込み、Steinberg Japanの「CLEAN 4.0」というノイズ除去ソフトウェアを使っている。
公式な対応OSは、Windows98/98 SE/Me/2000/XP。

PC内に取り込んだ音源をヘッドフォンで聴きながら、「クラックルノイズ」「レコードノイズ(溝のトレース音)」「テープ・ヒス・ノイズ」「固有ノイズ」「レコード低域ノイズ」を除去し、位相調整機能や、ラウドネス増強、8バンドのイコ ライザ、ピッチ調整機能などで微調整して、自分の好みのサウンドに加工してCD-DA化する。

使い慣れるまで試行錯誤はあったけれども、比較的安価だったし、僕としては気に入ってるソフトウェア。
残念なことにこの「CLEAN 4.0」というソフトウェアはヤマハ株式会社がSteinberg Japanを傘下におさめた後、サポートの移行は行われたものの、しばらくして、販売が終了し、後継バージョンは存在せず、サポートも終了している。