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「カーレーター」

「カーレーター」/東部展望台側(1) 「カーレーター」/東部展望台側

「カーレーター」/旗振山(2) 標高253mの旗振山

「カーレーター」/旗振山から東を望む(3) 旗振山から東を望む

1966年3月18日に開通した「カーレーター」はロープウェイ山上駅と回転展望閣を結ぶ全長91m、2人乗り27台の「乗り物」。
25度の勾配を上り下りする。

その姿は開通当初から変わることなく、「乗り心地の悪さ」が評判。
今日、僕の母と僕の娘と双子の息子たちと妻とともに僕は山陽電鉄「須磨浦公園」駅からロープーウェアに乗り、さらに「カーレーター」に乗って、回転展望閣側へ上がる。
僕が「カーレーター」に乗るのは何年ぶりのことだろう。記憶にはないが、幼少の頃の写真ならある。

午後3時過ぎからの雨の気配と冷たい風を感じながら、「須磨浦山上遊園」をどこまで巡るか考える。
母の年齢を考えると、急峻な山道は母には厳しそうだし、子供たちは回転展望閣の周辺では満足できない。

と、ここで回転展望閣の1Fに設けられた休憩室で、家から持ってきた大量のサンドウィッチと唐揚げとポテトのフライとトマトとフルーツという昼食を採ることにする。

さて、落ち着かない様子の子供たちは「須磨浦山上遊園案合図」を見ながら、次はどこに行くかを画策する。とにかく、旗振山にある「旗振茶屋」までを行くことを目標とするのだけれど、母は山道にかなり苦戦することになる。
双子のうちの長男が僕の母と手を繋ぎ、「だいじょうぶ? だいじょうぶ?」と何度も声をかけている。前を行く妻と手を繋いだ娘と次男も時々、後ろを振り返り、「だいじょうぶ?」と尋ねる。
僕は長男と僕の母が転倒したり山道の斜面へと転落しないように、見張りながら写真を撮る。

なんとかたどり着いたという感のあるが、とにかく「旗振茶屋」に着いた。澄んだ空ではなく、風も強い。雨が降る前に山陽電鉄「須磨浦公園」駅へ戻ることにするのだけれど、逆の行程をそのまま再現するわけで、母はにはかなりきつい。

上りの「カーレーター」に乗る際に、「ここで待っていようか。また降りてくるんでしょ?」というくらいだったから。

「カーレーター」の乗り心地もそれほど悪くはないよ。