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Ravi Shankar & Philip Glass(ラヴィ・シャンカール&フィリップ・グラス)/Passages

Ravi Shankar & Philip Glass(ラヴィ・シャンカール&フィリップ・グラス)/Passages

アヌーシュカ・シャンカールというシタール奏者で作曲家の名前を耳にしたことはあるだろうか。
それではラヴィ・シャンカールというシタールの世界的奏者を知っているだろうか。
いずれも知らなくても、第45回グラミー賞で8部門を受賞したシンガーのノラ・ジョーンズの名はどこかで聞いたことがあるはずだと思う。

2012年12月13日の朝日新聞大阪本社版(朝刊)にラヴィ・シャンカールの逝去記事が載った。
彼はインドの伝統的な弦楽器シタールの音色と音楽を世界に広め、多くのミュージシャンがインド音楽に刺激される。

「Passages」というラヴィ・シャンカールとフィリップ・グラスの2人が共同で製作したアルバムは1990年に「PRIVATE MUSIC」からリリースされた。
このCDでは、ラヴィ・シャンカールのシタールは存在するけれども、フィリップ・グラスのミニマリズムが主導権を握っている。
逆にフィリップ・グラスが主導権を握らなかったら、フィリップ・グラスの役割はなかったとも言える。
というわけで、ラヴィ・シャンカールにしてもフィリップ・グラスにしても特異なアルバムと言えるだろう。

ラヴィ・・シャンカールは、アヌーシュカ・シャンカールとノラ・ジョーンズ実父でもある。
彼は生涯を通じて2人の娘と3人の孫、4人のひ孫に恵まれた、そうである。

さようなら、ラヴィ・・シャンカール。

* blog内、全て敬称略です。