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山に縛られた若人の店「秀山荘」、ホタカの下のホッタテ小屋「横尾山荘」

山に縛られた若人の店「秀山荘」、ホタカの下のホッタテ小屋「横尾山荘」 (1)
山に縛られた若人の店「秀山荘」、ホタカの下のホッタテ小屋「横尾山荘」 (1)
山に縛られた若人の店「秀山荘」、ホタカの下のホッタテ小屋「横尾山荘」 (3)

マッチ箱に貼ってあるラベルにはそれぞれ”山に縛られた若人の店 秀山荘 東京中央区八重洲口”、”新館落成 ホタカの下のホッタテ小屋 横尾山荘へ 小屋バン人畜無害”という文字が並び、ロープで縛られ、吊るされる「青い男」と小屋の窓の縁に両手をおいて外を眺める「番人」が描かれています。

“若人”は「わこうど」と読みますが、僕は過去に(「昭和」という時代に)聞いたことがありますが、使ったことのない言葉です。
“人畜無害”は「人や家畜に何の害も悪影響も与える恐れがないこと」という意味より、「(多くは、皮肉や侮蔑の意を込めて)他に何の影響も及ぼさないような、平凡でとりえのない人」を指しますが、「僕はぜんぜん危険じゃないから。女のコと一緒にいても急に覆いかぶさったり、キスしたりしないからね」という「女性にとって危険でない男性のこと」を自虐的に表現したするのに特化して使ったのが「昭和」という時代なのです。

僕は「人畜無害」ではありませんのでご注意を。

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マッチ・コレクション/ROXY:ロクシー 洋菓子店(六本木支店)、 グリル ロクシー(六本木交叉点)

マッチ・コレクション/ROXY:ロクシー 洋菓子店(六本木支店)、 グリル ロクシー(六本木交叉点) -1-
マッチ・コレクション/ROXY:ロクシー 洋菓子店(六本木支店)、 グリル ロクシー(六本木交叉点) -2-
マッチ・コレクション/ROXY:ロクシー 洋菓子店(六本木支店)、 グリル ロクシー(六本木交叉点) -3-

埼玉県狭山市が発行する「広報さやま 2000年(平成12年8月10日号)」に”ロクシー”の名前を見つけたので、引用、補足しながらまとめると「1952(昭和27)年、東京・赤坂にロクシーベーカリーが設立され、店舗は六本木、日本橋、軽井沢。日本で初めて洋菓子教室を開いた」ということになります。
マッチ箱の背に当たる部分に印刷された”赤坂本店・六本木支店・日本橋支店・自由ヶ丘支店・軽井沢支店”と一致します。

製菓実験社が1958年に出版した「製菓製パン = The journal of baking and confection:全日本菓業新聞連盟加盟誌 24(4)」では”口絵 グラフ 菓業人の横顔”に”春の結婚シーズンに備えて – 豪華なウェディング・ケーキ「東京・赤坂・ロクシー」”が載っているようです。

マッチ箱には OPEN KITCHIN GRILL&BAR “ROXY” とも印刷されていますが、”KITCHIN”は正しくは”KITCHEN”ですね。
六本木交叉点にあった”グリル ロクシー”に触れた記述を見つけることはできませんでしたが、多くの人の記憶に残る店であったのでしょう。

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マッチ・コレクション/白馬高原・登山 スキー用品土産物一式「松屋百貨店」 – 長野・白馬

マッチ・コレクション/白馬高原・登山 スキー用品土産物一式「松屋百貨店」 - 長野・白馬 (1)
マッチ・コレクション/白馬高原・登山 スキー用品土産物一式「松屋百貨店」 - 長野・白馬 (2)
マッチ・コレクション/白馬高原・登山 スキー用品土産物一式「松屋百貨店」 - 長野・白馬 (3)

これはおそらく現在のJR東日本・大糸線「白馬」駅の西側すぐ、長野県北安曇郡白馬村にある酒類・土産物を扱う「株式会社松屋本店」が”松屋百貨店”だった時代の経木のマッチ箱なのだと思います。
以下、そうであると仮定して話が進みます。

変色が進んだマッチラベルに「11」という加入者番号、山とロープウェイと登山用バックパックとピッケルとロープといった登山用品が描かれています。

創業は1897年、とありました。
“駅前店”は「白馬」駅前の店、つまり「株式会社松屋本店」。ただし「白馬」駅という駅名に改称されたのは1968(昭和43)年10月1日、開業時は「信濃四ツ谷」駅だったので、「駅前」がどちらの名称の時代だったのかわかりません。
“細野店”の「細野」は “長野県北安曇郡北城村細野(現・白馬村八方)”のことになります。

第2次世界大戦以降の日本における最初の登山ブームは1956年から1970年代半ばにやってきます。
1956年はネパールにある8,000m峰の山「マナスル」へ日本山岳会が初登頂した年です。
“松屋百貨店”はそんな時代がやって来る前から白馬を支え、登山ブームを支え、現在に至るのだと思います。

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マッチ・コレクション/NHK長野放送局「天と地と」と信州戸倉上山田温泉「清風園」

マッチ・コレクション/NHK長野放送局「天と地と」と信州戸倉上山田温泉「清風園」 (1)
マッチ・コレクション/NHK長野放送局「天と地と」と信州戸倉上山田温泉「清風園」 (2)

NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」が2021年2月7日に終了しましたね。僕は一度も観ることはありませんでした。
2021年2月14日から「青天を衝け」が始まりますね。

さて、NHK大河ドラマ「天と地と」の初回放送は1969年1月5日で、マッチ箱に印刷されているように
“大型ドラマ初のカラー
総合テレビ日曜午後8:15 (再)土曜午後1:25″
でした。

“戦国が生んだ天才的武将 – 上杉謙信の若き日から川中島の合戦を頂点とする豪壮華麗な戦国絵巻”

「上杉軍」対「武田軍」の主戦場「川中島」などで有名な長野市です。
戸倉上山田(とぐらかみやまだ)温泉は長野県・千曲川のほとりにある温泉街で、「清風園」は1928(昭和3)年に創業した歴史あるホテルのようです。

ページをめくるような特別仕様で、しかも側薬部分が切り取られているので、マッチ箱だということがさっぱりわからない、という人も多いかと思いますが、かつては箱の形をして、マッチ棒が入っていたのです。

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マッチ・コレクション/八方尾根「雷鳥ヒュッテ」と雲表の「槍ヶ岳山荘」

マッチ・コレクション/八方尾根「雷鳥ヒュッテ」と雲表の「槍ヶ岳山荘」 (1)
マッチ・コレクション/八方尾根「雷鳥ヒュッテ」と雲表の「槍ヶ岳山荘」 (2)
マッチ・コレクション/八方尾根「雷鳥ヒュッテ」と雲表の「槍ヶ岳山荘」 (3)

僕はスキーも登山もしません。どうしてなんでしょう。そういう環境に育ったからかもしれません。

そんなわけで「日本アルプス」と一括りにしてしまっていいのかどうか僕にはわかりませんが、”八方尾根(はっぽうおね)”とは「長野県北西部の白馬村、飛驒山脈・後立山(うしろたてやま)連峰の唐松岳から東へ延びる尾根」、”雲表(うんぴょう)”とは「雲の上。雲の外」の意で間違いないと思います。
現在、「槍ヶ岳山荘グループ」が運営しているのは「槍ヶ岳山荘」、「槍沢ロッヂ」、「南岳小屋」、「大天井ヒュッテ」、「岳沢小屋」の5つで、マッチ箱に印刷されている”雷鳥ヒュッテ”はありません。
マッチ箱に印刷された山々を見て、これがどこであるのかすぐにわかる人もいることでしょう。

八方尾根はスキー場として開発され、1998年2月7日から2月22日まで開催されて第18回オリンピック冬季競技大会「長野オリンピック」の競技コースとしても使われたそうですね。
冬山の登山は危険ですのでくれぐれもご注意ください。