
「タクシーを1台、呼んでくれるないか」
「タクシーですか?」
「おう。ちょっと待ってくれ。来るときにタクシーのマッチをもらったがどこかな。おお、これこれ。ここへ電話してくれ」
というような会話があったかどうか。
1939年創業の「神奈川トヨタ販売株式会社」が「神奈川トヨタ自動車株式会社」に社名変更したのは1948年7月なので、そのころの「逗子交通株式会社 トヨペットタクシー」のマッチラベルだと思う。
「横浜生絲取引所」の広告マッチラベル。
「明治」という時代以降、横浜から輸出される生糸は輸出商品の主役であったそうだ。
「横浜生絲取引所」とは蚕の繭から採れる生糸の取引を目的として設立された、かつての横浜にあった商品取引所。
1894(明治27)年に設立された「横浜蚕糸外四品取引所」をルーツとする。
第2次世界大戦中に生糸の取引が縮小したため、「横浜蚕糸外四品取引所」は1943(昭和18)年に解散。
1951年に「横浜米穀取引所」と合併し「横浜生絲取引所」が誕生。
2006年、「東京穀物商品取引所」との合併により解散。
2009年以降、生糸取引は休止されている。