





その形の特殊性において角型のマッチともブックマッチとも異なるが、一応、マッチである。
引き出し部分はなく、側薬は2面。
両側面にスリットがあって、半円形のくぼみからマッチの軸をつまんで引っ張り出す仕組みなのだと思う。
片面には”珈琲”、”世界中のコーヒーを集めて飲ませる店”、”耕一路 銀座西八の七”、もう片面には”集めて飲ませる店!!! 喫茶 耕一路”とある。
古川緑波が書いた「古川ロッパ昭和日記(青空文庫版)」の“昭和十五年のメモランダム 食べる人生(又ハ食欲自叙伝)”、東京都中央区新富に拠点がある「中央区文化・国際交流振興協会」が発行する機関誌「中央区文化・国際交流振興協会だより(2003年39号)」の”戦後の銀座”の中にも”耕一路”の名前が登場する。