マッチ・コレクション/「ハイボールスタンド(岡山・柳川電停)」と「洋酒の居酒屋 ナナエ(あまがさき)」のマッチラベル

マッチ・コレクション/「ハイボールスタンド(岡山・柳川電停)」と「洋酒の居酒屋 ナナエ(あまがさき)」のマッチラベル (1)

マッチ・コレクション/「ハイボールスタンド(岡山・柳川電停)」と「洋酒の居酒屋 ナナエ(あまがさき)」のマッチラベル (2)

1枚は岡山県の柳川電停にあった「ハイボールスタンド」。店の名前らしきものがありませんが、「ハイボール」という店名のスタンドバーだったのかもしれません。
もう1枚は「洋酒の居酒屋/キャバレー・アルサロ あまがさき ナナエ」。「あまがさき」は兵庫県の「尼崎」だと思います。

簡単にコピー印刷ができたり、ディジタル印刷なんて技術がない時代、ひとつの「版」で印刷できる枚数には限りがあり、「版」が使えなくなると、図案から製版し直さなければならなかったそうです。
ですから、同じ店のマッチでも製作時期によってデザインが微妙に異なるということがありました。

「似ているけれど、微妙に異なる。同じではない」デザインが遠く離れた場所で使われた理由はデザインを手掛けた人がたまたま同じだったのか、そのマッチラベルに描かれた小さな作品へのオマージュだったり、リスペクトだったのかもしれませんね。

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マッチ・コレクション/INODA’S COFFEE(イノダコーヒ) – 京都

マッチ・コレクション/INODA'S COFFEE(イノダコーヒ) - 京都 (1)

マッチ・コレクション/INODA'S COFFEE(イノダコーヒ) - 京都 (2)

マッチ・コレクション/INODA'S COFFEE(イノダコーヒ) - 京都 (3)

“Dependable in Taste and flavour
Freshly roasted coffee
World well
Known coffee”

“INODA’S COFFEE STORE”

マッチ箱の背にあたる部分に住所が印刷されていて、それが”京都・三條堺町”。
たぶん、現在の「イノダコーヒ」に繋がっていく経木のマッチだと思います。
市内局番は「2」と1桁、加入者番号は「505」と「507」と3桁です。

「イノダコーヒ」の創業は1940(昭和15)年の各国産珈琲専業食料品卸商猪田七郎商店の開店まで遡ります。

この「イノダコーヒ」のマッチについては「マッチ好きの少女/白あずきII」さんの2018年3月8日のblog「イノダコーヒ(京都)」にも書かれていますが、マッチのイラストが異なります。
たるみ燐寸博物館にあるマッチでは描かれた人物の顎のラインに丸みがあり、コーヒーカップを手にしていますが、「マッチ好きの少女/白あずきII」さんヴァージョンは手になにも持っていません。体の向きも違いますね。
もちろん、側面ともう片面のデザインも異なります。

ふっくらとした体型はどちらも変わりがありませんね。
よく見ると帽章(でいいのかな…)も違っています。

これからもお店が永く続いていくことを願うばかりです。

マッチ・コレクション/喫茶コロムビア(COFFEE SHOP Colombia) – 三宮高架下センイ街浜側

マッチ・コレクション/喫茶コロムビア(COFFEE SHOP Colombia) - 三宮高架下センイ街浜側 (1)

マッチ・コレクション/喫茶コロムビア(COFFEE SHOP Colombia) - 三宮高架下センイ街浜側 (2)

マッチ・コレクション/喫茶コロムビア(COFFEE SHOP Colombia) - 三宮高架下センイ街浜側 (3)

マッチ・コレクション/喫茶コロムビア(COFFEE SHOP Colombia) - 三宮高架下センイ街浜側 (4)

マッチ・コレクション/喫茶コロムビア(COFFEE SHOP Colombia) - 三宮高架下センイ街浜側 (5)

譲り受けた多くのマッチ箱の中に 「”三宮高架下センイ街”と印刷された喫茶店のマッチがあるんだよな」って思い出しながら、どこに置いたのかわからなくて、もう2年くらい経つ。

「三宮センイ商店街」はJR「三宮」駅西口から高架下沿いに西へ広がる商店街だけれど、その西端がどこまでなのかちょっと忘れてしまった。
「三宮センイ街」と呼ばれた時代もあるが、1975年に「三宮センイ商店街」という名称になったようだ。歴史はもっと古いのだと思う。

先日、そのマッチ箱を見つけ出した。
“三宮高架下センイ街浜側”にかつてあった 「喫茶コロムビア(COFFEE SHOP Colombia)」の経木のマッチ。”浜側”とは神戸では南側のこと。
一般家庭にまだテレビが普及していなかったのだと思う。

マッチラベルに描かれたイラストとタイポグラフィーが素晴らしい。
見つけたときのためにと2018年5月11日に撮影していた「三宮センイ商店街」の表示板とその西にある「阪急 神戸三宮駅」の表示板とともにここに残しておきます。

マッチ・コレクション/家族亭

マッチ・コレクション/家族亭 (1)

マッチ・コレクション/家族亭 (2)

マッチ・コレクション/家族亭 (3)

マッチ・コレクション/家族亭 (4)

マッチ・コレクション/家族亭 (5)

マッチ・コレクション/家族亭 (6)

「家族亭」は兵庫・大阪を中心に多く店舗があるのだけれど、「家族亭」の歴史は簡単にまとめることができそうにもないので、ここでは触れない。ぴょーんピョン。

たるみ燐寸博物館には「家族亭」のマッチが2つあって、ひとつは経木で「梅田OS劇場東」にあった店、もうひとつは紙製で「西宮市丸橋町」にあった店のマッチ。
それぞれ「ボックスマッチ寸六型(5.6cm * 4.7cm * 0.9cm)」、「ボックスマッチ寸二型(5.6cm * 3.6cm * 0.9cm)」と呼ばれるサイズ。

子供が生まれるまで、妻と僕は外食するとが多く、時々、「デュオこうべ浜の手」にある「家族亭 神戸駅地下街店」に行った。
妻と僕が向かい合ってテーブルについたある日、隣ではお年を召した女性がひとりで食事をしていた。
どこかに出かける途中かその帰りなのか彼女の荷物が多かったことをよく覚えている。
彼女が勘定を払うためにゆっくりと席を立ちレジに向かうと、さっきまで彼女が座っていた席に忘れ物らしきものがあって、まだレジにいる彼女のところまで「忘れていませんか」と届けに行った。
届けに行ったのが僕だったのか妻だったのか僕はもう忘れてしまった。

妻と僕が食事を再開すると、支払いを済ませたはずの彼女が僕たちのほうへゆっくりとやってきた。
「先ほどはご親切にありがとう」。そして「どうぞ」と言って、僕たちに家族亭のレジで買った「そばぼうろ」を手渡したのです。

マッチ・コレクション/京都千本丸太町「天久(TENKYU)」

マッチ・コレクション/京都千本丸太町「天久(TENKYU)」 (1)

マッチ・コレクション/京都千本丸太町「天久(TENKYU)」 (2)

マッチ・コレクション/京都千本丸太町「天久(TENKYU)」 (3)

京都・千本通りにあったカフェー「天久」は1986(昭和61)年10月に閉業し、 岐阜県恵那市にある「日本大正村(開園は1988年)」にテーブルや椅子などの什器とともに寄贈され、そのままの姿(たぶん…)で営業しているそうです。
僕はまだ「日本大正村」に行ったことはないのですが、そこにある「大正時代館」の正面入口は「団体用」で、個人で入館する場合は移築後の「天久」を入口を利用するそうです(間違っていたらごめんなさい)。

「天久」は1923(大正12)年の創業。創業当時は天ぷら屋だったそうです。

その「天久」の古いマッチです。
マッチラベルはシンプルですが、どのような意味が含まれているのか読み解くのは難しそうです。
きっとこのようなマッチラベルに描かれた小さな「作品」世界に「解釈」は存在しなくて、僕たちはただ心で深く感じ取るだけでいいのだと思います。