かたく溶ける。

かたく溶ける。

やや遠い昔の1月の夕景色。
込み入っていない言葉の次に別の言葉を、わかりやすい枠の次に別の枠を続けなければならないのに、その言葉も枠も雲のように連ならないことを僕は幾度となく感じる。

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午後3時を過ぎると羊飼いは歌をうたいます。

午後3時を過ぎると羊飼いは歌をうたいます。

もうあと2時間もすれば日没になるだろうという時刻。
空には今にも雪を降らせそうな凍えたような雲。
コートのポケットは冷たさが指先から僕のやせたカラダの中心まで伝わってくるのを防いでくれる。
オンイヤー型のヘッドフォンは冷たさが耳の穴から僕の負荷がかかりすぎた脳の中心まで侵入しようとするのをくいとめてくれる。