モグラくんと今宵の月の客

モグラくんと今宵の月の客

モグラくんには月に住んでいたはるかに遠い記憶がある。
それは夢ではなく、自らの記憶でもなく、遺伝子に組み込まれた記憶だということをモグラくんは知っている。

その記憶を再生するかのように月を見上げた。それは暑い夏を懐かしく思い返すのにどこか似ていた。

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接着剤と記憶、そして構成成分

接着剤と記憶、そして構成成分

 

隔たりの大きい昔、僕はどんなものとどれだけ強力に結びついていたのだろう。
隔たりの小さい昔、僕はどんなものとどれくらい強力に繋がっていたのだろう。

隔たりを認識できない今、僕は言葉と強く交わっていたい。