未来を見るな。未来を変えろ。

未来を見るな。未来を変えろ。

先日、渋谷のことを調べていて、思い出したことがある。東京本社勤務2年目の1987年のことだ。

デイヴィッド・クローネンバーグが脚本・監督を手掛けた映画「THE DEAD ZONE(デッドゾーン)」を観たのが渋谷だった。
主演はクリストファー・ウォーケン。原作はスティーヴン・キングの同名の小説。

誘う相手もなく – この手の映画は相手を選ぶ -、僕はひとりだった。雨が降っていたような気がする。
「渋谷駅東急プラザ」までは問題なくたどり着いた。東武富士ビル2階にあったミニ・シアター時代の「ユーロスペース」はそこから「2分」しかかからないはずだった。
僕と「ユーロスペース」の間にはおそらく5倍以上の隔たりが合ったのだと思う。迷ったのだ。
上映開始の直前に映画館の席に座り込んだ。
雨が降っていたのではなく、額から流れる汗だったのかもしれない。

映画の宣伝コピーは
“未来を見るな。未来を変えろ。”、”「ザ・フライ」「ヴィデオドローム」を愛したすべてのクローネンバーギストたちへ。”

「未来を見るな。未来を変えろ」
好きなコピーだった。

タテ:およそ8cm * ヨコ:およそ9.5cmの新聞の切り抜きを大切に残していた。ずいぶんと色褪せてしまった。

マッチ・コレクション/ハマのナイトスポット「クリフサイド(Cliff Side)」 – 横浜

マッチ・コレクション/ハマのナイトスポット「クリフサイド(Cliff Side)」 - 横浜 (1)
マッチ・コレクション/ハマのナイトスポット「クリフサイド(Cliff Side)」 - 横浜 (2)
マッチ・コレクション/ハマのナイトスポット「クリフサイド(Cliff Side)」 - 横浜 (3)

今夜のblogは思い切り長文です。いつも短くまとめたいと思う中で、不足なく書こうとして長文になるのですが、それよりも長い – 無駄に – かと思うのです。

先週、SNSで永瀬正敏主演の「私立探偵 濱マイク」に触れて、”このコルヴッチのマッチ、実在したら吐くほど可愛いのに!”、” コルヴッチのロケ地は山手のクリフサイド”という投稿がありました。
“「コルヴッチ」のマッチを手に入れることはほぼ不可能だと思いますが、「クリフサイド」のマッチ箱なら持っています。近々、紹介…”と僕はコメントを返したので、横浜市内の局番が「64」と2桁の時代の「クリフサイド」のマッチ箱をここに残していきます。

「コルヴッチ」のマッチ箱は「私立探偵 濱マイク」で確認してもらうとして、「クリフサイド」のマッチは横浜の空撮画像を緑系の色で加工し、「クリフサイド」の場所を青系の色で四角く抜いています。
架空の店「コルヴッチ」とダンスホール「クリフサイド」のマッチ箱は全く異なるデザインです。共通点を見つけるのが難しいくらいです。

この「クリフサイド」は「キャバレー、ダンスホール 20世紀の夜(著:今井晶子・西村依莉、撮影:奥川純一、 2018年、グラフィック社)」に8ページにわたって載っています。
西村依莉さんの文章に奥川純一さんの撮影した写真が素敵です。
あわせて2018年3月14日のblog「今井晶子、奥川純一、西村依莉/キャバレー、ダンスホール 20世紀の夜」を読んでいただけるとうれしいのですが、マッチラベルとマッチ箱の載った見開きページの中に「クリフサイド」はありません。
僕がこのマッチ箱を譲り受けたのは今年の8月のことなので、出し惜しみをしたわけではありません。あるものはある。ないものはない。そういうことです。

「クリフサイド」の設計は建築家の中村順平。
「キャバレー、ダンスホール 20世紀の夜」によると”1946年オープン 1947年社交場へ 1970年代リニューアル 1997年ダンスホールへ 2014年イベントホール化”されています。
「クリフサイド」が末長く愛されるお店であることをお祈りいたします。

ところで、撮影に使われた「コルヴッチ」のマッチ箱は今どこにあるのでしょうね。

マッチ・コレクション/神田・神保町「書泉」 (ブックマッチ)

マッチ・コレクション/神田・神保町「書泉」 (ブックマッチ) -1-
マッチ・コレクション/神田・神保町「書泉」 (ブックマッチ) -2-
マッチ・コレクション/神田・神保町「書泉」 (ブックマッチ) -3-
マッチ・コレクション/神田・神保町「書泉」 (ブックマッチ) -4-

10月5日と6日の2日間にわたって開催された 「ヨコハマポートサイド アート縁日2019」の会場で、他の出展者といろんな話をしていく中で、拙著「マッチ・ラベル 1950s-70s グラフィックス」をお買い上げ頂いたある方と「書泉」に話題が及んだ。

「あなたは知らないでしょうけれど、神田・神保町の三省堂書店と東京堂書店のそばに”しょせん”っていう本屋さんがあってね。今は別のところで営業してるけどねぇ」
「”しょせん”って”字を書く”の”書”と”いずみ(泉)”って言う字を充てるんですよね」
「そうそう、そのお店の栞を集めてたのよ。本を買う度にいつもデザインの違う栞をくれてね。たくさん集めてたのよ。でも捨てちゃったわね」
「そうなんですか。その書店のブックマッチを持ってますよ。譲り受けたんですけどね。書籍にはブックマッチはほとんど取り上げてないので、今回の展示には含めなかったんですけど…。残念だな。持ってくればよかった」

そんな会話。
そして、横浜へ移動する前日に「たるみ燐寸博物館」のテーブルの上に、何気なく置いてきた「書泉」のブックマッチ。