時間の調味料

時間の調味料

日々、僕はマッチを擦って、ろうそくを灯した。
余った火を線香に移すこともあるし、ろうそくの火を使うこともある。
新たなマッチを擦って、 直接 、線香に火を渡すこともある。

そしてマッチの火を眺め、軸木から漏れ出る白い煙の緩やかな動きと行方を追う。
それは僕にとって習慣にも似た動作だが、 慣れることがあってはならない、短い特別な時間なのである。

そうやって火は受け継がれていく。時間と同じように。 記憶と同じように。

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マッチ・コレクション/神戸シーサイドレーン、甲東園ボウル

マッチ・コレクション/神戸シーサイドレーン、甲東園ボウル (1)
マッチ・コレクション/神戸シーサイドレーン、甲東園ボウル (2)

片面は「神戸シーサイドレーン」でもう片面は「甲東園ボウル」と印刷されたマッチ箱。住所から推測すると「神戸シーサイドレーン」 は現在の神戸ハーバーランド辺りになる。「甲東園ボウル」は阪今津線「甲東園」の東、武庫川河川敷近くになる。

マッチの背の部分には「ストライク」のマークが3つ並ぶ。10フレームだろうか。

どちらのボウリング場も僕の記憶にはない。

「甲東園ボウル」のマッチ箱に印刷されている”AMF82-82″とはかつて伊藤忠AMFが輸入販売を行っていた自動ピンセッターマシンの型番。
遠い昔、レーンの裏側で「ピンボーイ」と呼ばれる人たちがボウリングのピンを立てていた。自動ピンセッターマシンの登場で、ピンボーイの時代が終わった。

マッチ・コレクション/かくは宮川百貨店 (青森・弘前)

マッチ・コレクション/かくは宮川百貨店 (青森・弘前)

1923(大正12)年、青森県弘前市に東北初の本格的デパートとして誕生したのが「かくは宮川百貨店」です。前身は「かくは宮川呉服店」。

4階建ての洋風建築で、当時すでにエレベーターや大食堂を備えていたそうです。1978(昭和53)年に市民に惜しまれながら閉業しました。

4階に食堂があって、そこからの眺める景色がすばらしかったことが経木のマッチ箱の貼られたマッチラベルから伺えます。
大食堂にはどんなメニューがあったのでしょうね。

マッチ・コレクション/LE CAFE UN DEUX (神戸・須磨)

マッチ・コレクション/LE CAFE UN DEUX (神戸・須磨) -1-
マッチ・コレクション/LE CAFE UN DEUX (神戸・須磨) -2-
マッチ・コレクション/LE CAFE UN DEUX (神戸・須磨) -3-
マッチ・コレクション/LE CAFE UN DEUX (神戸・須磨) -4-
マッチ・コレクション/LE CAFE UN DEUX (神戸・須磨) -5-
マッチ・コレクション/LE CAFE UN DEUX (神戸・須磨) -6-
マッチ・コレクション/LE CAFE UN DEUX (神戸・須磨) -7-
マッチ・コレクション/LE CAFE UN DEUX (神戸・須磨) -8-
マッチ・コレクション/LE CAFE UN DEUX (神戸・須磨) -9-

時々、店の前を通ることがある「LE CAFE UN DEUX」のブックマッチは譲り受けた多くのマッチの中に見つけたものです。

2017‎年‎6‎月‎2‎日に訪れた時は”平成29年度 1月5日(木曜日)ヨリ 営業致します”との案内があって、「あれ?」と思ったのですが、昨年12月に前を通ったときには”コーヒ ¥300円”と”準備中”というプレートがあって、フェンスが閉まっていました。

昨年、夜行バスで東京に行った際にも、日曜日定休で訪れることのできなかった喫茶店がいくつかありました。
タイミングが悪くて、訪れた店が定休日だったってことはよくあることです。


マッチ・コレクション/ジャズ喫茶「ブルー・シャトー(BLUE CHATEAU)」 – 東京・銀座 (ブックマッチ)

マッチ・コレクション/ジャズ喫茶「ブルー・シャトー(BLUE CHATEAU)」 - 東京・銀座 (ブックマッチ) -1-
マッチ・コレクション/ジャズ喫茶「ブルー・シャトー(BLUE CHATEAU)」 - 東京・銀座 (ブックマッチ) -2-
マッチ・コレクション/ジャズ喫茶「ブルー・シャトー(BLUE CHATEAU)」 - 東京・銀座 (ブックマッチ) -3-
マッチ・コレクション/ジャズ喫茶「ブルー・シャトー(BLUE CHATEAU)」 - 東京・銀座 (ブックマッチ) -4-
マッチ・コレクション/ジャズ喫茶「ブルー・シャトー(BLUE CHATEAU)」 - 東京・銀座 (ブックマッチ) -5-

ジャズ喫茶のマッチはお洒落だ。

“J・C・ハード・カルテット”、”渡辺晋とシックス・ジョーズ”、”鈴木章治とリズム・エース”、”北村英治とキャッツ・ハード”が活躍した時代から推測して、1950年代の東京・銀座三原橋、吉田五十八が設計に携わった第4期歌舞伎座の近くにあったジャズ喫茶「ブルー・シャトー(BLUE CHATEAU)」。

紙軸のマッチの頭薬は「青色」。
ブックマッチの背の部分にある”キャンドル ジャズ喫茶”の”キャンドル”の意味がずっと気になっていて調べていたのだけれど、これは”キャンドル・システム”のことで、演奏が気に入ったらテーブルのキャンドルに火を点す「キャンドル・チップ制」というスタイルのことなのかもしれない。

* blog内、全て敬称略です。