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異形の猫。

僕は薄暗くなりつつある浜辺を眺めていた。
その浜辺にはねじれた犬の胴体に猫の頭をもつ、いつまでも鳴き続ける異形の猫がたくさん住み着いていた。
苦しみと悲しみの泣き声に似たその鳴き声は風に乗って砂浜の端から端まで聞こえた。
砂浜に人はおらず、長く使われていない漁船が1隻、砂地に浜の象徴のように留まっている。

そんな夢を時々見る。

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