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モノ 雑文

ブックマッチをめぐる冒険202210

“もう一本、セーラムを取り出してみた。昨日、出かけたキサナドゥのマッチで火をつける。〈まったくグルーミーだわ〉と思いながら、私は左手でマッチをいじった。よく見ると、ブック型のマッチの内側に電話番号が書いてある。さっきまでは、気がつかなかったメモだ。その下に、Masataka とローマ字で名まえも書いてある。(田中康夫「なんとなく、クリスタル」、1981年、河出書房新社)」

今はさりげなく電話番号を(しかも自宅の電話番号を)伝えるにはどうするのでしょう。
最近そのような状況に出会うことが僕にはないので(ときにはあってもいいと思う)、思いつきません。

そうだ、SMSやSNSで見知らぬ人からメッセージをもらうことはあります。

もうブックマッチで火をつけるという仕草を見かけることもほとんどありませんね。

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