





集めたマッチ箱の側薬を切り取り、4つ切り画用紙に貼っていくと、画用紙とマッチ箱の厚みで、綴じる箇所と貼り付けた部分の厚みの差は枚数に比例して大きくなっていく。片側が「広辞苑」の厚みに近づいても、綴じる箇所はその半分ってこともある。
加えて、展開したマッチ箱は一度貼り付けてしまうと分類方法を変えたりした場合に移動させることができないし、裏面に書いた作業日を見ることもできなくなるので、画用紙にその日付を書き写さなくいけない。
さて、13歳になった僕が兵庫区石井町にあった喫茶・スナック「CAN CAN(カンカン)」へひとりで行ったとは思えない。駅からはかなり離れてしまうが、和田岬線を利用していた父からもらったのかもしれない。
ロートレックのフレンチカンカンは遠い存在だったが、この「CAN CAN(カンカン)」のマッチは身近にあって、箱のまましばらく窓際に飾っていたように思う。
石井橋のそばに喫茶・スナック「CAN CAN(カンカン)」はもうない。
橋は2014(平成26)年に架け替えられたようだ。
昨日(2022年9月14日)午後の石井橋の写真とともにここに残しておきます。