








“旧居留地108番地
神戸開港後間もない明治初期此の場所に建てられた煉瓦造り建物の窓まわりの部分です。
窓枠には重量を支えるために御影石を三角に組んで載せ煉瓦は現在のものよりも薄いものが用いられております。
なお下の社名板は所有者が、昭和8年頃より建物の入口に掲げていたものです。”
外国人居留地108番地にかつて存在した株式会社近藤商店の銘にはそう記されていました。
株式会社近藤商店とフルーツホールのマッチラベル。
“近藤商店”は「明治」という時代の神戸・三宮で高級陶磁器などを扱う貿易会社だったそうです。
マッチラベルに小さく印刷された「加納町交叉点山側(KANOCHO)」と「旧居留地108番地」とでは場所が異なるので、どうにか接点を見つけることができないものかと神戸の街を遡って調べていってつなぎ合わせていくと、この”近藤商会”がその歴史の中で、三宮・加納町に果実店をオープンしたことがわかるのでした。