


“大江美智子一座”
“颯爽七役早替りで遂に登場 大衆指定席150円 4月5日前売開始”
“5月29日 → 31日 神戸国際会館”
「神戸新聞会館」は現在の「M-INT KOBE(ミント神戸)」、「神戸国際会館」の商業ゾーンは現在の「SOL(ソル)」。
両会館はいつ頃にできたんだっけ、と改めて調べてみる。ともに1956(昭和31)年のオープン。
1995年1月17日の阪神・淡路大震災で建物は大きく損壊した2つの建物を見ながら僕は神戸・垂水から大阪まで通勤した。
大江美智子ってどんな人物だろう、と検索する。
このマッチ箱に印刷されているのは女優でもあった、2代目の大江美智子。女剣劇を広めたとされている。”颯爽七役早替り”とは「雪の丞変化」のことだろうか。
かつて「神戸新聞会館」の3階にあった”喫茶・洋食「会館パーラー」”が2代目大江美智子が率いる一座の「神戸国際会館」での女剣劇公演を告知するために作ったマッチ。
どうして店舗があるはずの「神戸新聞会館」ではなく、離れた場所にある「神戸国際会館」の広告・宣伝マッチを作ったのかは神戸のタウン誌「月刊 神戸っ子(KOBECCO) / 1965年9月号」に載っている”神戸の催し物ごあんない”の中に答えがあるのかもしれない。
それによると1965年10月4日から8日まで”国際会館”での大江美智子一座の公演の主催は「神戸新聞会館」である。
その時の入場料は特等が600円、1等が500円、2等が200円、3等は200円。
「世界大百科事典」によると「女剣劇」は”高度成長期とともに衰え”たとある。大江美智子一座は1970年に解散。