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マッチ・コレクション/大阪駅商店街正面入口「ステーションパーラー(STATION PARLOUR)」

大阪駅商店街正面入口「ステーションパーラー」は”喫茶・グリル・高級和菓子・果実”を扱う店だったことが窺えます。
ロゴは”Osaka”の”O”と”Station”の”S”と”Parlour”の”P”を組み合わせたのでしょうか。

「資生堂パーラー」や「タカノフルーツパーラー」と同様にイギリス英語の”parlour”です。
「雪印パーラー」はアメリカ英語の”parlor”を使用していますね。

さて、現在のJR「大阪」駅と繋がっていく「大阪」駅の「駅舎」の歴史を遡って調べていくとマッチラベルに印刷されているのは国鉄「大阪」駅の「3代目駅舎」です。
1940年に開催されるはずだった「幻の東京オリンピック」に向け、鉄道ホテルとして供用される予定で建設が進みましたが、3階以上の完成を待たずに1979年に解体されたそうです。
その跡地は「アクティ大阪(現:サウスゲートビルディング)」となりました。

“大阪駅商店街”は国鉄「大阪」駅「3代目駅舎」内にあって、「ステーションパーラー(STATION PARLOUR)」は「大阪」駅の正面(現在の「大丸梅田店」側)入ってすぐの場所にあったのではないか、というのが僕の推測です。

そして、2021年12月6日に書いた”マッチ・コレクション/八十名様 特急つばめで伊豆修善寺温泉御招待 – 撰良百貨「専門大店」“を読み返してみると、1931(昭和6)年に創業し、1943年に大阪駅新駅舎構内に移転、第2次世界大戦中の大阪大空襲で焼失、1948年10月14日に再建された「専門大店」となにか関係があるような気がするのですが、調べた内容を僕がどこかで間違えてつなぎ合わせているのかもしれません。

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マッチ・コレクション/西屋旅館 (白布高湯温泉) – 山形・米沢

マッチ・コレクション/西屋旅館 (白布高湯温泉) – 山形・米沢 (1)
マッチ・コレクション/西屋旅館 (白布高湯温泉) – 山形・米沢 (1)

「白布高湯温泉」は山形県米沢市の「西吾妻スカイバレー(県道2号米沢猪苗代線)」沿いにあります。
冬期は全面通行止めで、昨年(2021年)は11月8日から閉鎖され2022年4月27日に冬期閉鎖が解除されました。

Wikipediaの「白布温泉(しらぶおんせん)」というページに”老舗である中屋旅館・東屋旅館・西屋旅館をはじめとする数軒の旅館が存在する”とあります。

そこに載っている「西屋旅館」の古いマッチ箱ではないでしょうか(撮影には手元にあるマッチ棒を使用している)。

「西屋旅館」とは現在の「湯滝の宿 西屋」のことでしょうか。
そうであれば、1829年頃に建てられた茅葺き屋根と入母屋造りの建物が特徴で、公式サイトによると”時代に流されて新しいものに変えてゆくのではなく、約100年~200年前の建設当時の姿を、心を次の世代へ継いでゆく”ことをコンセプトにしているそうです。

素敵なデザインのマッチ箱だと僕は思います。

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両端をつなぎ合わせる

「燐寸を通して、街を記憶する」という試みの中で、取っ掛かりとして、まずweb検索をするのですが、「webで見つからないものは存在していないものである」とは僕は思っていません。
検索の結果が自分の書いたblogの内容だったりすることがありますが、それは残念なことだと思います。
そう、webにすべてが残されているわけではありませんし、残されていてもそれが正しいのかどうかもわかりません。

SNSに投げかけると手掛りをもらえることがあります。
この手掛りは重要ですが、念のために図書館等で資料を探します。
時にはIR(インベスター・リレーションズ)情報や社史を確認します。記念誌も確認するし、新聞広告を調べます。複数のだれかの記憶を頼りに断片化した情報を組み込んでいきます。
問い合わせ窓口がある場合は問い合わせます(たいていに場合、返事はもらえない。SPAMメールとして振り分けられるのか、使用しているメールアドレスのドメインの問題があるのかもしれない)。

とても無駄な作業だ、と僕は時々思います。
非常に効率が悪く、採算性は低い。どうしてこんなことをやっているのだろうということは考えないことにしています。

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マッチ・コレクション/ライブハウス「ニューヨーク シティ」 – 名古屋・中区栄

マッチ・コレクション/ライブハウス「ニューヨーク シティ」 - 名古屋・中区栄 (1)
マッチ・コレクション/ライブハウス「ニューヨーク シティ」 - 名古屋・中区栄 (1)

僕はアメリカ合衆国の New York City を訪れたとがないので、ニューヨーク市のことは小説、映画、ドラマでしか知りません。

愛知県名古屋中区栄の”ヴィアシラカワ2F”にあったはずのライブハウス”ニューヨーク・シティ”にも行ったことがありません。
どれくらいの規模のライブハウスだったのでしょうか。
鮮やかな黄色に青い文字というシンプルなマッチ箱です。

1973年に創業した「宝塚エンタープライズ(現:リゾートトラスト、本社:愛知県名古屋市中区)」が翌年に手掛けた物件が”都市型ホテルスタイルの分譲マンションおよび高級テナントビル「ヴィア白川」”だったそうです。
現在、地下1階から地上2階は店舗、3階以上は「ホテルトラスティ名古屋 白川(旧:サンホテル名古屋 ヴィア白川)」と賃貸オフィスとなっています。

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マッチ・コレクション/ジャズ喫茶「JAZZ・ME(ジャズ・ミー)」 – 大阪・難波

マッチ・コレクション/ジャズ喫茶「JAZZ・ME(ジャズ・ミー)」 - 大阪・難波 (1)
マッチ・コレクション/ジャズ喫茶「JAZZ・ME(ジャズ・ミー)」 - 大阪・難波 (3)

いくらかバイアスが掛かっているとしても、ジャズ喫茶のマッチには広告媒体以外の何かがあるのだと思っています。
僕にはその「何か」を語るには足りないモノが多すぎるようです。いつか言葉にできるかどうかも僕にはわかりません。

さて、”JAZZ・ME(ジャズ・ミー)”はもうありません。
「ジャズ批評 Vol.13 – 特集ジャズ日本列島、1972(昭和47)年」の「全国ジャズ喫茶紹介」、「ジャズ批評 Vol.21、1975(昭和50)年」の「50年代ノスタルジー」に”JAZZ・ME(ジャズ・ミー)”のことが書かれている、と教えてくれた人がいます。
それらの雑誌が手元にないので、話の内容に補足しながら簡単にまとめてみます。

まだ大阪市中央区が誕生するよりかなり前、1953(昭和28)年の大阪市南区にオープンした”JAZZ・ME(ジャズ・ミー)”は大阪では初めてのジャズ喫茶で、レコード店からの転身だったそうです。
LPレコードでジャズを聴かせるだけでなく、夜間にはジャズのバンドの演奏もあったとされています。

なかなか素敵なマッチ箱であることは確かです。