


僕が大学生の頃、コーヒーや紅茶1杯が800円だとか1000円とか、時には深夜料金がプラスされる喫茶店が少なからずあったので、”メトロスタンド”のマッチ箱に印刷されている”30”、”40″という数字がそれぞれ”珈琲”、”ハイボール”1杯の価格を示しているとしても、その時代の一般的なものであるかどうかっていうのは言い切れないのですが、1950年代のはじめ、喫茶店のコーヒーの価格は30円だったという資料があるし、日本で「ハイボール」が一般的に知られるようになったのは1955年ごろとされているので、1950年代半ばの地下鉄「新橋」駅構内にたどり着くことができれば – 僕は時空を飛び越す能力を持っていない -、この”メトロスタンド”に立ち寄ることができるのでしょう。