

「大正」という時代に生まれたとされる「東京・銀座をぶらぶら散歩すること」を意味する俗語「銀ブラ」の派生語は「昭和」という時代の初期にかけて、大阪・心斎橋をぶらぶら散歩すると「心ブラ」、大阪・道頓堀なら「道ブラ」、京都の京極なら「京ブラ」、そして神戸・元町なら「元ブラ」といったふうに広がったとされているが – そして、いずれも今では用いられなくなってしまった -、かつて神戸元町5丁目に”酒場と喫茶「モトブラ喫茶店」”という店が存在して、神戸・元町の「元ブラ」はこの「モトブラ珈琲店」から始まったのではないかという新しい説をマッチラベルの中から導き出した、と僕が思っているわけではありません。