


福井県・越前加賀海岸国定公園内「東尋坊」の近く、東尋坊商店街に「ダウンビート」というジャズ喫茶店があるという。
創業は1974(昭和49)年。1986(昭和61)年に改築。
店舗用テントと窓にマッチ箱に印刷されている”ダウンビート”と同じ書体を見つけることができる。
いろんな経緯で、たるみ燐寸博物館に届けられたマッチ箱である。
東尋坊を訪れたという記憶は僕にはない。まだちょっと遠い。
末長く愛されるお店であることと一層のご隆盛をお祈りいたします。
現在、神戸・三宮の「北野坂」を突き当りまで上がるとその角に「北野ガーデン」というレストランがありますが、そこは1981年4月から1999年12月末までアパレルメーカー「ファミリア」の喫茶・レストラン・雑貨店「ファミリア北野坂ハウス」で、僕の神戸でのかつてのデートコースの一つでした。
「北野ガーデン」は水曜日が定休日のようです。門が閉まっているので内部は見える範囲だけの写真となりますが、僕の「ファミリア北野坂ハウス」の記憶と一致しないのは建て替えが行われたかもしれません(撮影は一昨日2022年1月26日の水曜日)。
「ファミリア」時代の喫茶があった建物には玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えなければならなかったように思います(記憶違いかも…)。
1980年代、1990年代の「ファミリア」としては「ファミリア」らしくない「ファミリア北野坂ハウス」のブックマッチ。黒色の紙軸のマッチ棒だったようです。
“終戦の日を境に一斉に世の中は復興へと動き出した。防空壕から這い出して、焼けトタンを拾い集め、ささやかながら、バラックがあちらこちらに建ち始め、疎開先から材木を運ぶ者など……。しかし瓦ぶきの第一号の建物は、生田新道の南側通りに建ったホワイトローズであった。 ポツンと建った三坪程のホワイトローズ喫茶店 は、話題の中の羨望の的だった。(中略)。三宮での喫茶店のトップであった。(小林正信「あれこれと三宮」、1986年、三宮ブックス)”
神戸・三宮では第2次世界大戦以降から存在感のある喫茶店だったのかと僕は想いを巡らす。喫茶店「ホワイトローズ」へは行ったことがあるように思う。
マッチ箱に印刷されている絵と文字は小磯良平によるもの。
確か阪神淡路大震災で「ホワイトローズ・ビル」は倒壊して、その後、再建されたのだと思う。
“ホワイトローズ”の古いマッチ箱を2022年1月26日の午後の「ホワイトローズ・ビル」の写真と共に残しておく。