
“新型式の喫茶店とは?
洗練された健築美と近代的な味覚と美しい音楽と傅言設備と靴磨台の奉仕 しかも珈琲は 5 SENです”
純喫茶「珈琲ノ家(TEA ROOM “COFFEE NO IE”)」があったのは”三宮町二丁目生田筋西へ二軒目”、今でいえば「三宮センター街2丁目」か「三宮本通商店街」か「三宮神社」周辺ということになる。
“健築美”は「建築美」の間違いか、あるいは別の意味を含むのか不明だ。
“傅言”は「ことづて」あるいは「でんごん」と読むのだと思う。
昭和23年法律第122号「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」にある「伝言」だろうか。それでは「純喫茶」とは言わない。
まだ電話が普及していない時代とはいえ、ビジネスのための伝言を残すことができる設備があったとは考えにくい。商談の内容を喫茶店に残すことはありえないと思う。
「伝言ダイヤルサービス」は1986(昭和61)年11月27日に開始されるわけだし、公衆電話という意味でもなさそうだから、ここはわかるどなたかにお任せする。