
“しかし彼の軌跡には、失敗した案件も山ほどあった – 誰も担当したがらない、成功の見こみのない事件だからだ(ロバート・ポビ「マンハッタンの狙撃手」、2019年、早川書房)”
同じ組織にいてもプロジェクトのトップと末端の役割と時間単価は大きく違った。僕はプロジェクトの最も末端に常にいて、複数のプロジェクトを掛け持ち、ある意味で独立していて、単価は最も安価で、その分、多くの作業をこなさなければならなかった。
そんなことを時々思い出す。
多くの問題を解決した。その一方でいくつかの失敗もした。
影は長くなる前に夜の暗闇と同化しててしまう。17時の薄暗い周囲と19時の光の届かない街はほとんど変わらない。そんな季節になった。