
神戸市のアイススケート場の歴史は1934(昭和9)年の神戸・湊川に完成した屋内スケート場”神戸アイススケート場(KOBE ICE SKATE RINK)”に始まるそうだ。
“神戸アイススケート場”については「神戸神港人物太平記(著:水辺楼主人、1934年、出版社:新人物評論社)」、「神戸新開地物語(編:のじぎく文庫、1973年、出版社:のじぎく文庫)」で詳しく述べられているので大きくまとめてしまう。
かつて神戸・湊川に神戸市内の卸売魚市場を統括する「湊川魚市場」があったが、様々な事情が重なり閉鎖され、その跡地に完成したのが “神戸アイススケート場(KOBE ICE SKATE RINK:KISR)”である。その規模は1932(昭和7)年、東京・赤坂に完成した「旧・山王ホテル」の地下に併設されたスケート場の2倍あったとされている。
“神戸アイススケート場”の2階には”喫茶”、3階には”食堂”といった直営店があり、スケート場と同じくらい賑わったという。
それを示すマッチ箱の欠片がたるみ燐寸博物館にある。