



富士フイルムのモノクロ専用ネガフイルム”ネオパン SS(FUJI NEOPAN SS)”の生産終了が発表されたのは2012年7月13日のことです。
富士フイルムが”ネオパン SS”を発売したのは1952(昭和27)年4月のことでした。
“みんなが使っているグリーンボックス”というキャッチコピーで販売されていたのでしょう。緑色のパッケージに入っていました。
ブックマッチの反対面で用いられているカメラをそのデザインから調べてみました。
おそらく1961(昭和36)年9月に発売が始まった「フジカ 35EE(FUJICA 35EE)」だと思います。
価格は24,000円。喫茶店のコーヒー代が60円程度、銭湯は17円、映画館は200円くらい、煙草一箱はおよそ40円、箱郵便局のハガキ代が1枚5円だった時代です。
マッチストライカーとちぎり取られた紙軸のマッチ棒の跡がブックマッチの名残です。
このブックマッチを使って火を付けた煙草をくわえながら誰かが写真を撮っていたのかもしれませんね。