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マッチ・コレクション/RESTAURANT PALACE・WINE「TOVI」 (岡山)

マッチ・コレクション/RESTAURANT PALACE・WINE「TOVI」 (岡山) -1-
マッチ・コレクション/RESTAURANT PALACE・WINE「TOVI」 (岡山) -2-
マッチ・コレクション/RESTAURANT PALACE・WINE「TOVI」 (岡山) -3-

これはどうにか岡山にあったレストランであることがわかりますが、時々思うに、どこだっていいんじゃないのかな、そういうことより、そのマッチ箱に僕がどのように、どんなところに惹きつけられたのかをきっちりと書くべきなんじゃないかと。
なかなかむすかいいことなんですけれど、ね。

僕はいろんな物事に折り合いをつけるのに時間がかかるスロースターターである上、ひとつの作業を終えるのが遅いのです。
2021年になってやっと店舗の新しいロゴタイプができあがり、シンボルマークのプロトタイプのようなものを印刷してひとりで悩んで、グラフィック・ソフトウェアで仕上げつつあるところですが、それを専門にして仕事をしているわけではないし、それよりもスピードだよな、と思いつつ、この店のマッチ箱に印刷されているロゴタイプとたぶんロゴだと思えるオレンジ色の三角形を詳しく見ているのです。

店名は”TOVI”なのだと思います。フィンランド語で「時、時間、瞬間」という意味をもちますが、そんなこととは関係なくて、描かれているのが鳥ということから、大型の鳥である「トビ」と読ませるのかもしれません。あるいは両方の意味を含めた店名なのかもしれません。
文字や絵の配置から推測して、ロゴは別として、鳥のイラストはマッチデザイン見本帳にテンプレートとして載っていそうにも思います。
ロゴの向きは逆三角形が正しいとして、拡大すると(そうしないと、僕にははっきり見えない)、”T”と”O”と”V”と”I”を組み合わせたように見えます。
これがまた鳥のようにも見えるのです。そしてふたつの円で描かれた丸が時計のようにも見えてくるのです。

マッチは広告代理店を通さなくてもよい、個人でも商店でも発注できる手軽な広告媒体(ここでは費用対効果は考慮しない)だった時代はそう遠くない昔のことですが、マッチ箱のデザインは作り手が思うほど重要ではなかったのかもしれない、と思うことがあります。
広告とはそのようにして消費されていくものなのです。

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