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マッチ・コレクション/おつけもの「若菜」 – 東京西銀座7

マッチ・コレクション/おつけもの「若菜」 - 東京西銀座7 (1)
マッチ・コレクション/おつけもの「若菜」 - 東京西銀座7 (2)
マッチ・コレクション/おつけもの「若菜」 - 東京西銀座7 (3)

ほんの少し前まで戦前だったので、戦後といってもつい最近の話である。
右顧左眄しながらも銀座に各国料理を食わせる店が増えたなかで、西銀座7丁目に、山田耕筰氏が名付けた「若菜」という、うまい奈良漬けの店ができたというので、稽古にどうも気乗りせず進みもうまくないので、ちょっと寄ってみる。今や「奈良漬け」を「ピクルス」と呼ぶのである。ああ、やはり奈良漬けはうまい。
と古川緑波は書いていない。書きそうであるが書いていない。こんな文体で書くことはない。

こんなふうに勝手なことを書いていると、お漬け物が食べたくなってきます。
最近は食べる機会が減っていますが、僕はお漬け物が好きです(詳しくはないけれど)。

さて、銀座の一角が西銀座7丁目と呼ばれていた1953(昭和28)年。そこに店を構えたのが「若菜(現・銀座若菜、株式会社若菜)」です。
たるみ燐寸博物館にたどり着いたのは「若菜」開店当時のマッチ箱ではないかと思っています。撮影に際して手元にあるマッチ棒を使ったので、かつてどのような色の頭薬のマッチ棒が入っていたかは不明です。

戦後の銀座の移り変わりを記憶するマッチのはずですが、このマッチ箱は僕に多くのことを語ってくれません。
「銀座若菜」がこれからの銀座を記憶しながら、末長く愛されるお店であることをお祈りいたします。

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