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マッチ・コレクション/「御菓子司 虎屋黒川」「和菓子の店 とらや」

「御菓子司 虎屋黒川」「和菓子の店 とらや」 (1)
「御菓子司 虎屋黒川」「和菓子の店 とらや」 (2)
「御菓子司 虎屋黒川」「和菓子の店 とらや」 (3)

「室町」という時代後期に京都で創業した「虎屋(とらや)」。現在、本社は東京・港区です。
“夜の夢”と”おもかげ”はそれぞれ小倉羊かんと黒砂糖羊かん。

公式サイトには和菓子の文化の伝承と虎屋の資料を保存管理する「菓子資料室 虎屋文庫」という1973(昭和48)年に創設された資料室がありますので、「虎屋」の歴史については省略し、その資料室にたるみ燐寸博物館が所蔵するこのマッチ箱と同じものが保存されていることを前提に個人的な見解と話を進めていきます。

撮影のために現在手に入れることが可能なマッチ棒を使用していましたが、マッチ箱は経木でできています。
“一条 烏丸店”、”四条 烏丸東店”というのは1950年代の「虎屋」の京都店のいくつかではないかと推測しています。
さて、1986年以降、「虎屋」の羊かんはやや身近になりましたが、「虎屋黒川」とひらがな表記「とらや」の使いわけがなされていたのかどうか、高度経済成長期の家庭でまだ充分に子供であった – 羊かんをどこかに買いに行けるほど世界はまだ広くなかった – 僕はそんな疑問を抱くこともなく、「とらや」と「虎屋黒川」は別のものだと思っていました。

2003年に刊行された「虎屋の五世紀 – 伝統と革新の経営 – 通史編(PDF版)」に一通り目を通しました。見落としがあるのかもしれません。
1960年前後の新聞広告等に「虎屋黒川」という表記を見つけることは多いのですが、まだその疑問は解決していません。

いつまでも愛され続けるお店であることを、益々のご発展とともにお祈り申し上げます。

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