


“賀正 山田駅前 若草堂”
三重県伊勢市本町で”若草堂”が創業した1954(昭和29)年、「伊勢市駅」はまだ「山田駅」でした。
現在のJR東海と近畿日本鉄道の「伊勢市駅」の前身となる駅でした。
1955年、合併により「宇治山田市」から「伊勢市」へ、更に2005(平成17)年11月にはいくつかの町村を合併して、新しい「伊勢市」が誕生しています。
僕はまだちょっと仲良くなれませんが、伊勢市には有名な「伊勢うどん」があります。
「若草堂」は経木のマッチ箱に貼ってあるラベルに”御会合 御商談には 暖かい スペシャル ルームで!!”とあるとおり、1階に土産物店、喫茶室と広い中庭や座敷、2階に家族室・広間という構造です。
2021年現在、2階が使われているかどうかは定かでありませんが、「昭和」、「平成」、「令和」という3つの時代の「伊勢市駅」前の移り変わりを見てきたお店です。
おそらく創業当時の年始には「若草堂」の食堂や喫茶室のテーブルや広間の灰皿の中に、このマッチが置いてあったのだと思います。
これからも末永く駅前の歴史を刻みつつ、愛され続けるお店であることをお祈り申し上げます。