カテゴリー
マッチ箱/マッチラベル モノ 雑文

マッチ・コレクション/賀正1957 とんかつ一番四条店と出前店 – 京都

マッチ・コレクション/賀正1957 とんかつ一番四条店と出前店 - 京都 (1)
マッチ・コレクション/賀正1957 とんかつ一番四条店と出前店 - 京都 (2)
マッチ・コレクション/賀正1957 とんかつ一番四条店と出前店 - 京都 (3)

明日から2021年。「丑年」です。カレンダーが新しくなります。
さて、京都にある「とんかつ一番」の歴史は1949(昭和24)年に京都・木屋町に始まります。
公式サイトに「お店の歴史」がありますので、そちらと照らし合わせながら、マッチ箱の話をしましょう。

1957年は「酉年」でした。
“京・西木屋町四条上ル二筋目”、局番は「2」と1桁の時代です。
マッチ棒が隙間なく詰め込まれていたからでしょう、経木の箱をゆがめながら少しずつ引き出してみます。
入っていたのは薄い青色をした頭薬のマッチ棒でした(ただし、マッチ棒が1957年当時のものであるという確証はない)。
版画を思わせるニワトリの絵と「寿」の文字が素敵です。

背の部分に”出前店”とあります。1951(昭和26)年に西木屋町にできた「出前店」のことですね(公式サイトのでは「出前部」表記)。
そんなお店の歴史を記憶しながら、たるみ燐寸博物館までたどり着いたマッチ箱です。

いつまでも愛され続けるお店であることを、益々のご発展とともにお祈り申し上げます。

広告
カテゴリー
モノ 雑文

人波の向こう、窓の外、間で機能する延長戦

人波の向こう、窓の外、間で機能する延長戦

僕はいったい何をしているのだろう、と思うことがある。

気がついたら、もう17時23分。気がついたら、もう2020年も明日で終わり。もう少し作業をしようと思う。

今月もシザーケースの売上が全くなかったので、さあ、どうしようか、といろんなことを考えながら、シザーケースの2020年の棚卸をし、マッチ箱を探して撮影し、片付けて、ふと壁に掛けた時計を見るとまだ17時23分。まだ少し作業をしようと思う。
ずっと17時23分のはずがない。
別の場所の時計を確認すると19時41分。もうひとつ別の時計を確認する。19時43分。

急いで帰る支度をする。
年賀状はまだ作成していない。僕はいったい何をしているのだろう。
明日まで営業します。

カテゴリー
マッチ箱/マッチラベル モノ 雑文

マッチ・コレクション/名物鍋 大仏のへそ – 新若草温泉 (奈良)

マッチ・コレクション/名物鍋 大仏のへそ - 新若草温泉 (奈良) -1-
マッチ・コレクション/名物鍋 大仏のへそ - 新若草温泉 (奈良) -2-
マッチ・コレクション/名物鍋 大仏のへそ - 新若草温泉 (奈良) -3-

日本庭園・枯山水を図案化したようなマッチ箱に”名物鍋 大仏のへそ”、”新若草温泉”と局番「2」で始まる電話番号が印刷されています。

1957(昭和32)年、奈良に「新若草山自動車道(奈良奥山ドライブウェイ)」が完成したことによって「新若草温泉」と呼ばれるようになったのだと思っているのだが、今では「若草温泉」が一般的なのだと思います。

“大仏のへそ”という鍋料理は新若草山ドライブウェイ沿いに建つ「ANDO HOTEL 奈良若草山」の「当館名物鍋」として紹介されています。
このホテルは2020年7月オープンですが、その前身は1964年に運営を開始した「遊景の宿 平城」だったそうです。
だからといって、旧「遊景の宿 平城」時代のマッチだったという根拠はどこにもありません。

鍋がおいしい季節となりました。

カテゴリー
マッチ箱/マッチラベル モノ 雑文

マッチ・コレクション/野天風呂と伊豆長岡温泉「白石館」 – 伊豆長岡温泉

マッチ・コレクション/野天風呂と伊豆長岡温泉「白石館」 - 伊豆長岡温泉 (1)
マッチ・コレクション/野天風呂と冷暖房大新館 伊豆長岡温泉「白石館」 - 伊豆長岡温泉 (2)
マッチ・コレクション/野天風呂と冷暖房大新館 伊豆長岡温泉「白石館」 - 伊豆長岡温泉 (3)

マッチ箱はかなり古い経木のマッチ箱によくみられる「両側とも側薬タイプ」なので、古くは経木のマッチ箱だったのかもしれません。

伊豆長岡温泉とは、長岡地区に所在する「古奈(こな)温泉」と「長岡温泉」の総称です。
「白石館」は戦前からある有名な旅館だったそうですが、1970年代に隣接する旧三菱財閥・岩崎家の別邸「三養荘」の一部となって「白石館」の名は消滅したようです。現在、「三養荘」は「プリンスホテル&リゾーツ」が運営する旅館です。

さて、東京学芸大学地理学分野内「歴史地理学会」にアーカイブ化されて残されている「中伊豆の修善寺・伊豆長岡の場合」に収録されている1967年の「伊豆長岡における土地所有形態」地図によると、”白石館”は「古奈温泉」にあった地元資本の旅館だったようです。

同資料に”伊豆長岡は第2次世界大戦後の新しい観光旅行形態に対応すべく、1962年に建設費2億円をかけて全長1800メートルのロープウェイを建設した”とありました。このロープウェイは今も「伊豆の国パノラマパークロープウェイ」として葛城山の山麓と山頂を往き来しています。

僕は「冬という季節」の中の温泉が好きです。

カテゴリー
モノ 雑文

「ちゃんぽん」にまつわる極めて個人的な話。

「ちゃんぽん」にまつわる極めて個人的な話。

2020年12月23日に「八幡浜ちゃんぽん」、昨日2020年12月26日に「長崎ちゃんぽん」のことを書き残した際に、文章が長くなりすぎるという理由で削除してしまった個人的ちゃんぽん事情を残しておきます。

ちゃんぽん業界にはほんとうに申し訳ないのだけれど、「是非食べたい」という僕のリストに「ちゃんぽん」は載っていません。
僕がちゃんぽんを意識して食べたのは1986年以降です。
店名は忘れてしまいましたが、かつて勤めていた会社の東京本社近くに、昼間はちゃんぽんと皿うどんを提供し、夜には「夜の店」になるという店があり、何度か何人かの会社の上司とちゃんぽんを食べに行ったのです。

「ちゃんぽんの味に飽きてきたら、テーブルに置いてあるウスターソースを加える」と上司のひとりから教わりました。
それが正しいのかどうかわかりませんが(許されない食べ方だと責める人もいるでしょうが)、ちゃんぽんとウスターソースの組み合わせはとてもすばらしいものだったのでした(長崎の皿うどんにウスターソースをかけるというのはよくあることらしい)。

そんなことを思い出した、という個人的な話。