


明日から2021年。「丑年」です。カレンダーが新しくなります。
さて、京都にある「とんかつ一番」の歴史は1949(昭和24)年に京都・木屋町に始まります。
公式サイトに「お店の歴史」がありますので、そちらと照らし合わせながら、マッチ箱の話をしましょう。
1957年は「酉年」でした。
“京・西木屋町四条上ル二筋目”、局番は「2」と1桁の時代です。
マッチ棒が隙間なく詰め込まれていたからでしょう、経木の箱をゆがめながら少しずつ引き出してみます。
入っていたのは薄い青色をした頭薬のマッチ棒でした(ただし、マッチ棒が1957年当時のものであるという確証はない)。
版画を思わせるニワトリの絵と「寿」の文字が素敵です。
背の部分に”出前店”とあります。1951(昭和26)年に西木屋町にできた「出前店」のことですね(公式サイトのでは「出前部」表記)。
そんなお店の歴史を記憶しながら、たるみ燐寸博物館までたどり着いたマッチ箱です。
いつまでも愛され続けるお店であることを、益々のご発展とともにお祈り申し上げます。