
“外はかなり寒そうだった。カーテンを開けてみたが、まだ真っ暗闇に近かった。視野の片側には高速道路の無愛想なオレンジ色の光が延々とつづき、空は蓋をされているかのように暗く、夜明けの兆しは全然なかった(ウィル・ワイルズ「時間のないホテル」 、翻訳: 茂木健、2017年、東京創元社)”
気がつくともう外は暗くなって一日の終わりを意味する夜の準備が進んでいる。
もう何年もそのことに気がついているのだが、冬眠の季節が近い。
夜の高さは充分だったが、気になることも多く、安眠を妨げられることがないよう、予備工作が必要なことも知っている。
激しく雨の降り出す音がする。
おやすみなさい、いい夢を。