


拙著「マッチ・ラベル 1950s-70s グラフィックス(2019年、グラフィック社)」に「CREATURE MATCH BOX」という「人以外の生き物を描いたマッチ箱」の項があります。そこに「カッパ」が描かれたマッチ箱が1つ載っています(“コスースター”は”コースター”の誤りです。第2刷で訂正しますが、まだまだ先のことだと思います)。
カッパが描かれたマッチ箱は多く存在します。
1955(昭和30)年、黄桜株式会社のCMでカッパが初めて登場します。清水崑が描いたカッパでした。
1949年ごろからカッパを描き始めた清水崑は1953年以降の「カッパ」ブームを創り出しました。
僕は小島功の描いた黄桜2代目のカッパCMで育ったことになります。
カッパの好物はきゅうりとされていますが、テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」で放映された”市右衛門と河童(いちうえもんとかっぱ)”でお酒を飲むカッパが登場しています。
カッパがお酒を飲むといういうことはかなり昔から語り継がれていることなのかもしれません。
さて、大阪には「角屋(かどや)」という商号・屋号のお店が多く存在しており、マッチラベルに描かれた喫茶「角屋」が現在のどこかの「角屋(かどや)」につながっていくのかどうか、大阪梅田阪神西地下街も大きく変わってしまったので、「三太」がどのような雰囲気のお店であったのか確かめることはできませんでした。