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雑文

モグラくんと地下水路

モグラくんと地下水路

モグラくんはあれこれと考えた。
記憶の土を掘り続け、新たに見つけた温かな水脈のことを。

どこまで続いているのか、どこかに繋がるのかわからないが、その水脈をたどっていけば月にたどり着くことができるというわけではないことはわかっていた。

だれもいないが、モグラくんは見つけた水脈にそっと蓋をした。蓋をしてしまうともう二度と同じ水脈を見つけることができないことはわかっていた。

夜がやって来る。地表の温度が下がる。まもなく冬がやって来る。